見出し画像

チャレンジ!!電子工作大作戦~IchigoJamで制御するIchigoブレード、実践編(第4話)

この連載もついに第4話。はじめて読む方もおられるでしょうから、まずはこの「Ichigoブレード」って何じゃらホイって話から始めた方が良かろうかなと。

Ichigoブレードとは

画像1

邪を打ち払い、魔界の王をも屠る光の聖剣。それが「Ichigoブレード」!!


はいはい真面目にいきましょう。こんなことばっかり言ってるから中●病って言われるんだよーだ。

Ichigoブレードっていうのは、私ことchitoseArkが電子工作マガジン(電波新聞社刊)の記事を参考に作った、手のひらに乗るコンピュータ「IchigoJam」で制御するライブ用グッズです。名前の由来はアーティストのライブ最中に観客が振り回してる光る棒が「キングブレード」という名称であることから「IchigoJam」+「ブレード」で安易に名付けちゃいました。

画像2

その研究と開発は至難を極めましたが、この記事を見てくださった識者の皆様やtwitterで見つけてくれたみのりんファン皆様などたくさんの方の協力を得て、配信ライブとかならなんとか使用に耐えるまでの完成度になった…んじゃないのかなぁと思うにいたりました。
ここまでのいきさつについてはもし興味がございましたら、下記noteを見てみてくださいね。

ということで、ここからは実際に使ってみるフェーズ。「作ったはいいけど実際に使ってみたらボロカスのポンコツでした」って開発現場あるあるですからね(うぅ自分にいまいろんなものが刺さってイタイイタイ…)。

さあそこでこれですよ!

15th Anniversary Minori Chihara Birthday Live ~Everybody Jump!!~

我らがみのりんこと茅原実里さんの活動15周年記念ライブを収録した「15th Anniversary Minori Chihara Birthday Live ~Everybody Jump!!~」が先日6月2日ついに発売となりました!彼女のランティスレーベルにて発売のシングル全部(26曲)をリリース順に全部歌った上にアンコールで+4曲(計30曲)も歌っているという凄いライブで、ある意味茅原実里のベスト盤映像と言っても良いパッケージとなっています。

画像3

▲発売前日のアニメイト秋葉原にて。ライブ当日の彼女の衣装やこれまでのライブのパネル展示がされておりました。

今回twitter繋がりのみのりん同志により、「このディスクを同時刻再生してみんなで盛り上がろう」という趣旨の有志イベントが企画されました。おぉこれぞまさに好機!!

Ichigoブレード、いままさに初陣の刻ッ!!

画像4

(だからそーゆうことばっか言ってるから中●病…まぁいいや)

ということで前置きが長くなりました。ここからはさっさと話を進めます。

主題:Ichigoブレードの実戦投入における検出された課題と成果について

<課題1>こんなもん振り回してたら配線がすぐ抜けてライブにならん!!

<対案1-A>
IchigoJamをケーシングして配線が抜けないようにしたらどうだろうか?

画像5

やってみたけどケースに配線通した状態だとうまくIchigoJamにジャンパピン刺さらないよう。あ、ジャンパピン曲げちゃった…。

<対案1-B>
知らねーよボケ!!じゃあケーシングあきらめてIchigoJamの方を固定すればいいだろ!!

画像6

うんこれならまぁ何とか。スイッチ押すのもラクで良し。
しかしこの時点で「何か固定するものがないとすぐ配線が抜ける」=「現場では使いもんにならん」という衝撃の事実が露呈してしまいました。

<課題2>それでもジャンプすると配線抜ける

えびばでじゃんぷ

(ワタシハイッタイヒトリデナニヲヤッテルノダロウ?)
(ミノリンノナニガワタシヲココマデサセルノダロウ?)

みのりんの曲にはライブ中にみんなでジャンプする曲があります。
(「XJAPAN」の定番曲「X」で行なわれるXジャンプみたいなもの)
有名なのは「Freedom Dreamer」という曲で、その歌詞の中に「Everybody Jump!!」という部分があり、ここでみんな一斉に飛ぶのです。
飛ばないみのりんライブなんて、飛ばない鳥みたいなものです!!

<対案2>
お客様の使用方法は本製品のガイドラインを逸脱したものであるため、保証対象外とさせていただきます…ってか、んな使用方法想定してるわけねーだろがボケッ!!お前IchigoJamを何かカン違いしてねーか?

とゆうことで、飛んだらあかん…と。
うん、これはやはり現場で使用するには難ありかな。

まぁ無理矢理なこと言えば、IchigoJamを身体に固定させておけば配線が抜けることなく運用可能かもしれませんが、そんな身体の中から配線が伸びてるどこぞの改造人間みたいな奴を入れてくれるライブ会場なんてあるわけないので、もうそれはナシってことで。実際運用してみるといろいろと出てくるもんやねぇ。

<課題3>モバイルバッテリーすぐ落ちる

画像9

これは配線の問題なのかモバイルバッテリーがポンコツなのか、すぐ電源がリセットされて初期状態の赤に戻ってしまう。すなわちしょっちゅう「Paradise Lost」状態。ここは裏切りの楽園(ティル・ナ・ノーグ)。

<対案3>
家の中でしか使わないんなら普通にコンセント電源から取ったら?

かくしてモバイルバッテリーに裏切られた私はコンセントに切り替え、以降は電源切れることなくライブ終了まで安定の出力。こういうのも現場でいきなり出くわしたら即詰みですからね。実験って大事ですよ。

<成果>でもおおむね成功だよっ!!

画像8

まぁいろんなハプニングは起きたものの、曲の違いによる色変更にはタクトスイッチでスムーズに対応できたし、配線もジャンプするとき気を付ければそうそう外れるものでもないし。家の中で使うには十分に満足いく仕上がりでございました。

(もちろん河口湖行くときはちゃんと公式のやつを買います、念のため)

仮想ライブに参加してみての感想

あとは私のスキルの問題かな。映像で見るライブの皆様のブレードさばきはみんなすごく揃っていて、私も現場に行ったらあんな風にできるのかなと。それでもなんとか合わせようと頑張りましたが、リズムの取り方がどうしても合わない…というか、ここでタメ、ここはリズムに合わせて、というのが曲ごとにどうしてもあって、これはもうある程度覚えゲーなのかなと。下にためてから棒振ると必殺技が出るとか(格ゲーのし過ぎ)。

と、このような書き込みをしたら、心配してくださった皆様が本当に親切なコメントを寄せてくださりまして。

・揃ってるようで結構みんな適当(笑)
・間違っても誰も何も言わないので楽しむのが一番!
・ミスるのなんて気にしないで楽しんだもの勝ち
・みのりんやファン仲間と一緒に楽しめたら優勝
・考えるな、感じろってとこでは
・気持ちがこもってれば十分
(編注:掲載に当たり文面は多少変えています)

みんな、ほんまに優しい…(涙)。

やっぱしね、生まれて初めて芸能人のライブってもんに行くので、楽しみではあるのですがそれなりに身構えてもいるのですよ。
自分があんまりにもヘタクソだと周りにもアーティストにも迷惑かけてしまうんじゃないかなと思って。それでこの日は自作のIchigoブレード使って、自分なりの仮想シミュレーションをしてたのです。
正直、想像以上に自分の動きがダメダメでかなり凹んでました…。
でも、皆様にこのように言っていただけで救われました。

画像12

▲「Lush march!!」という曲では参加者みんなで旗を振ります。このような「旗曲」にもIchigoブレードにA4の紙を貼るだけで即時対応っ!!
(何と言うか、工作が小学生レベルだな…)


あと、家の中で棒振り回してるだけなのに、体力が…続かない…。
もうやめて、ちとせあーくのライフはゼロよ。
(30曲も歌ってる側はラス曲でも元気いっぱいなのに)

喉もカランコロンで、みのりんがライブ中に水飲んでってさんざん言ってる意味がようやく分かりました。
やっぱし水の代わりに酒飲んでライブ参加したらあきませんね…。

画像10

いやでもライブって最高です!!
いい年した大人が独り部屋でいったい何やってるのかという感じですが。

会場に行ったわけでもないのに、気分は会場にてみんなと盛り上がっているようでした。主催してくださった方、Special Thanksです!!

次回(になるかどうか分からないが)予告!

謎の物体X

我がchitoseArk研究所では今回紹介したIchigoブレードの他にも、ライブ向けアイテムを準備しております。上の写真はさる方より購入させていただいたIchigoJam亜流を用いた秘密兵器!!既にプログラム改造まで完了しており、残された課題は「記事掲載に当たりこれをどうやって撮影するか?」のみとなっております(本当は今回これの記事が載るはずだったのですが、撮影の課題が解決してないのと、仮想ライブにおけるIchgoブレードの実証実験ができたので、今回こっちを優先させていただきました)。

ということで少し間が空くかもしれませんが6月中には必ずこの秘密兵器を記事にします。関係者の方読んでおられたら、そのような事情なので掲載をどうかお待ちください。それでは皆様、いつかライブ会場にて!!

この記事が参加している募集

おうち時間を工夫で楽しく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?