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プロオレラー手引書③:足指骨折固定テーピングVer.

足指骨折が疑わしい状況に陥っている皆さんごきげんよう。
負傷した日から全然痛みが引かないと思って2週間経っているなら、骨、折れてますよ。

検索ワードをもとに、年間2本3本4本は足指を骨折しているプロオレラーの私感のみで骨折情報を追記していきたいと思います。
骨折をしても病院に行かない私ひとりだけが情報源ですので、正確な判断やしっかりとした固定をしたい負傷者の皆さん、足指以外の骨折に心当たりのあるひとはいち早く整形外科へ行ってください。

折れた直後ってね、脳内から麻薬物質が出てるんです。
すご~く痛いことになったことを脳がわかっているので痛みを感じないようにしてくれているんですよ、負傷直後から「痛いな」と感じているでしょうが、骨折の痛みってそんなもんじゃございません。

脳内麻薬の効果が切れるのはだいたい夜中ですので、その時間帯だと夜間診療か救急しかやっておりません。
骨が折れたくらいで救急車を呼ぶわけにもいきませんしね。
夜間診療だと「会計は翌日以降の診療時間内に」と言われて預かり金1万円を人質に取られたりすることもあるんですよ、二度手間。

なので骨折デビューのかたはとくに診療時間内に整形外科へ行き今夜の痛み止めをもらうのが得策だと思います。
負傷したのが夜の場合は翌早朝に脳内麻薬が切れると思いますので数時間我慢して朝イチで整形外科へ。

骨のことなので接骨院にかかるというかたも多いと思います。
接骨院は外科よりも近所にありますもんね。
歩くのも痛いし接骨院でえっか~となりがちですが、接骨院・整骨院の先生は医師ではなく柔道整復師なので医療行為は行えません。
施術を行えるのは捻挫と打撲のみで、脱臼と骨折に関しては応急処置しかできないと法律で決まっているのです。
なので良心的な柔道整復師であれば整形外科を受診するようにすすめるでしょう、継続的に骨折の施術を行う場合は医師の同意がいるからです。

このことからもわかる通り、接骨院に行って何らかの施術を受けたのなら「捻挫」か「打撲」という結果になります、たとえ折れていても。
だって接骨院が提出するレセプトの負傷は「捻挫」か「打撲」しか認められないわけですからね。
肩が外れた、骨が折れた、は整形外科へ。
肩や骨が戻ったあとの違和感がある時に行くのが、接骨院です。

柔道整復師にやってもらわなくとも骨折の応急処置は自分でやれます。
包丁で指を切ったら絆創膏を貼りますよね、誰でも。
流血して止血が出来るひとが、骨折して固定ができないわけないです。
病院に行かないと血が止まりませんか?
だいたいほっときゃ止まってますよね。
流血と骨折は限度内ならほっときゃいいんですよ、必要なのは時間ですから。
血が止まるのも骨が元に戻るのも、自分の身体がやっています。
しかるべき時間をかけて自然治癒するのを待つ、それが骨折の治療です。

骨折の場合は痛みに耐えられるかどうか。
動かすともちろん痛いですから「どこが折れているのか」で違ってきます。
病院がすることも固定しかないんですが、自力でするよりもちゃんとした器具を使ってくれるので安心でしょう。
おまけに痛み止めを処方してくれるので、最初の5日間の激痛がこましになります。

だから痛いのに弱いひとや、がっちり固定して曲がらないようにしたいひとは病院に行くことを選択したらいいし、痛みに鈍いひとや、多少曲がってもいいから病院代浮かせたいひとは自力固定でしのげばいい、との考えでおります私は。
足の指に関しては、曲がっていてもとくに日常生活に支障はありません。
私の足の指は、親指と薬指の両方とも計4本が曲がっておりますが生活上の不便はなく、平均的な48歳主婦よりも運動量は多いです。

それでは検索ワードから情報を追記しますが、すでに述べている情報に関しては触れませんので前回の記事をご参照ください。

骨折は自分で治すのが基本です

病院は固定器具でサポートし痛みを和らげる錠剤をくれるでしょう。
しかし骨を治しているのは自分の身体ですから、安静にしたり食生活を見直したり睡眠時間を多くするなど、自分でやれることはやるにこしたことはないと思います。

足の指を骨折しても仕事は出来ます、テーピングさえちゃんとすれば。
私は折った翌日にはテーピングをして靴下を重ねて地下足袋を履いて飛んだり跳ねたりして踊っています、仕事でもないのに。
安静にするのがいいのだろうなとは思いますが、大人には仕事も付き合いも長年没頭している趣味もありますもんね。
なんせ骨を折るほど忙しいのが、大人ですから。

負傷した患部が熱を持っている時に冷やす目的で湿布を選ぶのは正解だと思います。
私も気休めで鎮痛パップを使用するのですが、鎮痛出来たことはありません。
冷やす目的で冷えピタを貼ったら、これが厚みがあるので安定が悪くなり固定が固定じゃなくなってしまいました。
薄い冷感消炎パップ剤で患部の熱を取るのが適しています。
家にじっとしていられるなら氷嚢で冷やすのが一番熱は取れますよ。

足の親指のテーピング。
テーピングをするということは親指が動かせる状態にして動きたいということだと思いますが、それならば親指に関してはテーピングをすると動きにくくさらに負傷しやすくなりませんか?
私は親指の根元を折るのですが、人差指もろともテーピングをすると下駄も草履も地下足袋も履けなくなりますし、なにより親指のほうが太いので人差指の支えより親指の動きのほうが勝ってしまいます。
親指の外側に添え木も試しましたが邪魔なだけで優れた固定を発揮していることもありませんでした。
足指って左右に動くよりもダンゼン上下に動きます、上下に動かすのを足の指のどれか1本だけ動かせと言われたら皆さん親指を選びませんか。
他の指は1本だけで動かないですもんね。
親指も完全に独立して動くというわけでもないですが、足指の中では独り立ちしているほうです。
そんな自由な親指ですから、テーピングの意味はないと思います。
痛くて動かせないから何らかの固定をしたいのであればサポーターなどで足の指全体をガッチリ固定するようなスタイルがいいのではないでしょうか。
私は親指の根元が折れても何もせずに足袋ソックスを穿いて地下足袋です。
痛いですが、ま、痛いだけですので痛いのを我慢します。

バディテーピングとは何ぞやと思って検索したら、いままで私がやっていた固定法の名前でした。

これバディテーピングって言うんですね

私感なので医師が言っていることではないと断っておきますよ。
私の骨折は病院に行かないので、痛みなく動けるようになった時に「ヒビ程度だったな」「ボッキリ折れてたな」とわかります。

ボッキリ折れていたほうが治癒に時間がかかりますので、ヒビより完全に折れたほうが早く治ると言うのはウソです。
痛みを感じる方が早く治るというのも、厳密にはウソです。
骨にヒビが入っただけでもしっかり痛いのだから、ボッキリ折れていたらよりいっそう痛いです。

ボッキリ折れているのとヒビとでは、ヒビのほうが治りは早いです。
しかし痛いほうが早く治ったような錯覚は感じると思います、痛いほうがジーッとしてるから。
動かなければ、負傷した上にさらに負傷を重ねることは起きません。
せっかく治りかけていたヒビを動いてまた負傷、ということが起こり治癒期間が長くなったので、ジーッとしている痛かったほうが早く治ったと錯覚します。

私は骨折中にまた折るという追い骨折を何度も経験していますが、1回目の骨折がポキだとしたら2回目の追い骨折はグニで、3回目になるとグジュです。
想像ですが骨折をすると色から推測するに骨の周りで出血が起こります、その血が骨の周りでだんだん固形化していき骨を元に戻すというカンジなのかな。
その途中に追い骨折をしていますから、液体でも固体でもない血液だか体液だかが破裂してそこに完全液体の血液が流れ込みます、せっかく固形化しつつあった血液が追い骨折でフニャフニャに。

その状態で3度目の追い骨折をするのでもうグジュとなります。
これが「痛いほうが早く治る」の錯覚です。
痛すぎて動かなかったらボッキリ骨折は10週間で痛みが引く(骨はまだ不完全)まで回復します。
痛みがマシなヒビだと5週間目で調子こいてサッカーをやり、またもやグニ。
そこから治るのに6週間かかるのにその途中の4週目でまたサッカー、とうとうグジュ。
治癒するのにかかった期間は最初の骨折から数えて15週間。
痛いほうが早く治ったような気になりますが、原因はじっとしていないから。
グジュとなってしまうと骨は真っ直ぐには接ぎませんから、いろんな方向へ曲がる指が出来上がります。

こうなるとうっすら違和感が残りますが、慣れてはいきます。
日常の動作の中でちょっとした時のチカラの入れ具合によりこのような曲がり方をした時、本当は痛みはないのですが違和感から「痛いっ」と思ってしまいます。
実際に痛いわけではなく痛みを覚えているので心因的な痛みを感じているというとても複雑な感覚なのですが、本人は痛いと思った時には痛みを感じています。
このような足指になりたくないと思うのであれば、安静にすること。
動かざるを得ない状況であれば、正しいテーピングをして動くことをおすすめします。

足指骨折の時の歩き方で痛くないのは、歩幅を小さくして地面から足を離す時に足の裏全体を真上にあげ体重は後ろに残して蹴り出すように歩きます。
この歩き方では前にはあまり進みません。
サザエさんのエンディングで一家がサザエさん先導のもと家に入る時の歩き方です、進んでませんよね。

足指骨折した時の靴はスニーカーが最適ですが、幅は細めにしましょう。
テーピングをして靴下を穿いた状態で、スニーカーの中で足が横滑りするようであれば中敷きなどで調整してグラつかないようにします。

骨折の見分け方ですがお子さんの場合の親が見分けるポイントを追記しておきます。
まず患部が赤紫色に腫れ上がっているか。
変色がなくてもプクッと皮膚が盛り上がっていれば、骨にヒビが入ってる可能性はあります。
夜中、もしくは明け方にお子さんが泣いて痛がり眠れないなら、骨が折れている可能性が高いです。
お子さんがぐっすり眠っているなら、捻挫か打撲でしょう。

10月になっても皆さんまだまだ活動的みたいですので、きっと年の瀬までお骨折りいただく感じですかね。
骨折の際のテーピングを検索するひとが多いということは、骨が折れても動く気マンマン!でも痛い!というひとが多いということでしょう。
プロオレラーの動けるテーピングを伝授しておきます、特別ですよ。
ポキポキセットの出番です。

蓋付きの入れ物にポキポキセットと称した固定のための基本セットが常備されているということは、

それだけ骨折の頻度が高いということです。
前回は包帯による固定でしたので、今回はテーピングテープによる固定のコツを伝授したいと思います。

即席添え木を作るのは前回と同じ

激しく動くことを前提としてテーピングをしていきます。
折れているのは右薬指。

薬指の「真っ直ぐ」をキープするため中指との間に即席添え木を挟み、アンダーラップをします。

次に「真っ直ぐ」の補助に使うのが伸縮性のあるくっつく包帯です

右薬指は赤い矢印の方向に曲がっていますので、真っ直ぐをキープするには小指側に寄っているとベストですよね。
ですから痛くない中指を小指側に寄せます。
くっつく包帯同士はくっつきますが、アンダーラップにはくっつかないのでサージカルテープなどで貼ってください。

ではいよいよテーピングテープです

まったく伸びないので「伸縮が必要な部位には筋肉を伸ばし切ってテーピング」してください。

痛くない中指側から巻いていきます

折れている指、伸縮が必要ですか?必要ないですね。

浮かして巻いていきましょう、そのほうが巻きやすいからです。
セロハンテープを貼るように巻いてください。
引っ張ったり緩めたりの加減はどうなのかなと最初はわからないと思いますが、テーピングテープは一切伸縮しませんので引っ張たり緩めたりは出来ません。
しかし「たゆませる」ことは伸縮性がなくても出来ますのでそこを気を付けましょう。
封筒にセロハンテープで封をする時と同じように真っ直ぐシワがよらないように巻けばOKです。

ただですね、骨折直後のテーピングは巻いている最中が非常に痛いです。
テーピングテープは強い粘着力で巻かれていますのでそれを伸ばす衝撃に折れた骨は耐えられません。
痛いからテーピングしようとするくらいですからなるべく痛くないように、巻く前に7~8㎝ほどテープを伸ばしてから巻きましょう。
テープ伸ばす→巻く→テープ伸ばす→巻く、の繰り返しです。
テープを伸ばす時にはテープの根元をガッチリつかんでおいてテープを伸ばしていかないと、涙がチョチョ切れますよ痛くて。

バディの指固定に一周
中指側から薬指を小指側に寄せるテーピングでテープを切ります
薬指側からクロスしていきますがバディは巻かずに根元だけのクロス固定です
中指からのクロスよりも薬指からのクロスを弱めにします
足の甲を巻いていきますが中指側から足の裏は長めに
小指の根元を通って足の裏

ここまでは足を浮かせて巻いてOKです。
ここからがポイント!

痛いですが足を踏ん張ってください

テープを長めに伸ばして、踏ん張っている状態でテープを巻きます。

足の指を浮かせている時に甲は縮みますが、踏ん張ると甲は伸びます。
伸縮が必要な部位ですので、伸ばし切った状態でテーピングをします。

2周目をズラして同じように踏ん張ってテーピング
動けるテーピングの完成
アンダーラップをめくって指先が入れば正解のテーピングです

指先の骨折であればバディテーピングだけでいいのかもしれないですが、根本に近い骨折の場合は甲までテーピングをしたほうが痛みがマシで動けると思います。

テーピングを解く時は、アンダーラップを持ち上げた隙間からハサミで切ります。
最初の5日間は激痛ですからテーピングをしたまま風呂に入ったほうがいいです。
風呂上りはテーピングの上から粗品の白タオルをグルグル巻きにして歩かないと「なんで絨毯が濡れてるのだろう?」と不思議がることになりますので気を付けてください。
アナタのテーピングびちゃびちゃですよ。


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