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イオン、新イベントやるってよ

イオンが「子供の日にこいのぼりのウロコを描く」てイベントをやってたのが5月。

長い応募期間は最終日が父の日

その前の4月から新たなイベントも始まっていたようだ。
家庭の事情も多様化してるし総合的に考えて母の日(5月第二日曜)と父の日(6月第三日曜)を分けるよりはまとめたほうが主催者にとっても参加者にとっても都合が良い。
敬老の日は9月なんでソコも似顔絵でまとめちゃうと掲示期間が長すぎて七夕がかすむ。
父母だけをまとめる賢明な判断を下したイオン。
効率がイイのよね、イオン。
イオンモールひとつありゃ事足りるんだから。
ひとつありゃ足るのに我が伊丹市にはふたつもあるの、イオン。

「絵馬と短冊は読め」人生の縮図だから。
「ついでに母の日や父の日や敬老の日に描かれて貼り出されている似顔絵は矯めつ眇めつ眺めろ」人生の潤いに。


七夕の短冊を熟読するのも、イオン。
画伯たちの似顔絵を矯めつ眇めつ眺めるのも、イオン。
ハロウィンのフォトスペースで本気になるのも、イオン。
イオンに行くのが仕事になりそうなほどの頻度でイベントをやる、イオン。
イオンに行くことをそろそろ通勤と呼ぶことにしよう。

画伯、作品展示するってよ

さすが2才

才能のマグマがフツフツと。
保護者を解説者として手懐ける才能もある。

たろうクン6才

岡本太郎を彷彿とさせる芸術の爆発力、髪の毛の躍動感たるや。
お母さんリンスインシャンプー派やな。

姓・名じゃなくて、名(ファーストネーム)・姓(ファミリーネーム)なのよ。
5才でこの感覚はグローバル!絵の色調も常夏のかほり!もぅミドルネームあげる!ケヴェンでいい?ケビンのほうが言いやすい?今ならジョンもあるけど。

いろはちゃんのことをおばちゃんはこう呼んでもええかな?アンミカ~~~

白って200色あんねん。

断言しよう、似てる絶対に似てる。
よしまさクンのご両親にお会いしたことは一度もないけど確実に似てる、見なくてもわかる、なんならこの絵で本人を当てられる私は。

そうきたか~!
道具を使った猛者がいるぞ!
コンパスか?

いいや、真ん中に穴が開いていないこと、ひといきには書けない所々のゆがみ、コレは円形筒状の物を片手で押さえた状態で置きそのフチをなぞっているな。
コップか?いやもっと小さいか?じゃぁアレやな、随分小さくなった最近のじゃがりこ

きょうだいは、似る。
どっちもドラえもん描いてる。

鈴なくてもちゃんとドラえもんてわかるんだな~て思ったけど、よくよく見たら水色であれば顔関係ないんじゃないか?
4歳の画力がスゴいのかドラえもんが凄いのか、どっちだ。

「なぁなぁ?アンタこれ何に見える?」

「ドラえもん」
「名前書いてないのによくドラえもんてわかったな」
「そりゃ~この水色とこのヒゲで」
水色とヒゲさえあれば脳はドラえもんと認識するようなので略画ドラえもんで。

「これ何?」

「ドラえもんやろ?」
「イケんな」
「それはあのドラえもんがあったからやで」
技術は要らないが伏線が要る。

ドラえもんきょうだいよ、2人きょうだいかと思いきや3人ではないか!
おばちゃんの目はごまかされへんで、いくら証拠隠滅を図ってもな。

消してるけど11歳の姉は「もうおとしよりじーさん111才」と書いてたやろ?7歳の妹は「おとしだま」て書いてたし。
きょうだいは、似る。

才能の塊の兄妹。

兄りんクンはクレジット表記には一家言お持ちで、漢数字のルビをアラビア数字にする新進気鋭の逸材である。

作者:りんクン(兄)

こちらは兄りんクン(8)が描いた自分自身と妹。

作者:あかりチャン(妹)

こちらは妹あかりチャン(5)が描いた自分自身と兄。

兄が描いた妹と、妹が描いた本人は一致しているが、

兄が描いた本人と、妹が描いた兄は一致していないようだ。

やりけぬね…やりけぬねって何や?あぁ~やりきれねか?」
妹あかりチャンは突出したワードセンスをお持ちのようだ、チョイスも間違え方もやりきれないほどやりけぬね。
やりきれないことが山ほどある時に使ってみないか「やりけぬね
トウモコロシを超えたね、やりけぬね。

「おぉ~っと?いいのか?イケんのか?」
41才努クン、このイベントには年齢制限がないんだね?
似顔絵は見るのが関の山だと思っていたがいよいよ参加も可能になったか。
「行って来るわ用紙もらいに」

イオン、参加できるってよ

あるある用紙、しこたまある。

イオンスタッフが「間違えたりもあったり用で何枚でもどうぞ」と早口言葉のように言っていた用紙。

「法廷スケッチ風に描くのどう?」
「そんな絵心無いで」

画題は家族の似顔絵(想像画でも可)もぅ想像がよければ何でもアリ自由自由、画材も自由油絵以外で油絵具選ばないから自由自由。

本来、資格ないってよ

「あれ?資格ないやんか」
12才以下だから年齢詐称をするしかないな…でも41才イケてたよな…
仕方ない、正直に詐称するか。

ダイソー、イオン内にあるよって

本日中に描いて本日中に応募したいのでイオン内のダイソーで画材を選ぶ。

効率がイイのよね、イオン。

紙製はストローだけじゃなかったんか。

サイゼリヤ、イオン内にあるよって

イオン内のサイゼリヤにしけこむ、効率イイのよ。

間違い探しもやんなきゃいけないので忙しいけど。

12才以下で年齢詐称をするので利き手じゃないほうで描くことにする、ギッチョの息子は右、右利きの私は左で。
「ギッチョ」は差別用語だから使わないようにしよう、と言われても息子に対しては「ギッチョ」のほうを使う私は赤ちゃんの時に祖母に矯正されたギッチョで、昭和生まれならギッチョ矯正は珍しくもないの、だから「ギッチョ」て言葉のほうが愛情を乗せやすいんだよね、祖母が「ギッチョだと不便だから」つって愛情で矯正したことに基づいてる、今よりもっともっと右利き仕様の世界だったから。

ひとまずお礼の言葉は、訛っといた。

二男、アレ描くってよ

「ん~~~スペースが足らんなァ…」
「あ。僕コレの再現するわ」

コレとは、

コレ。

息子が5才の時に描いた「家族が買い物に行くところ」
なぜに紙が細長いのか。
これはゴミ箱に巻き付けていた紙だから。
つまりオリジナルの絵で仕上げましょうというゴミ箱を幼稚園で作ったわけだが、ゴミ箱は経年劣化でボロボロに割れて臨終したので、画伯の絵だけを額に入れて残し、ホコリが積もるほどずっと飾ってある。
我が家の男たちはこれから人目につくショッピングなのにクチからエクトプラズムがチョロっと出ているか、今にも出そうになっている。
おばーちゃんは逆さで買い物へ行くつもりでエクソシストばりのスパイダーウォークか。
6人家族のうち5人もアヤシイ、私しかまともじゃない。

青二才のヒー坊(27)の作品は利き手じゃないほうで描いた上が5才の再現、下が22年後の現在の家族の顔。

祖父だけ生きてるカンジがしてないのは、故人だから。
顔もずいぶんと変わり、エクトプラズムを吐き出しそうなのは1名に減った我が家。
おかしいな…おばーちゃん22年前はエクトプラズムの気配はなかったのにブリッジはしてたけど。

ウマ、家系図描くってよ

いっぽう私は黙々と家系図を描く。

ウチ、ややこい。
シンプルな母方から。

食堂を営んでいる祖父母に育てられた私は、長女のコケが実母なんだけども熟年離婚をしたこの母は宗教洗脳されイカレているので縁を切ってて、誰が母かと問われたらイネ(叔母)だと答える、イネさんも続柄で言えば私は姪なんだけど娘だと答えてる。
里帰りをすればイネさんちに帰るし、実母よりもじつに母っぽい。
家系図はシンプルだけど内情は複雑。

ややこくなっていく、父方。
戦争から生きて帰って自動的に村長になった祖父リザブロと、野菜人(やさいびと/土いじりが好きな)天パのサヨさんの長男が実父タカボ。
長男なんだけど家を継いだのは二男のツグ叔父で、父が継いだのはリザブロのハゲ頭。

父方長男養鶏家のタカボと母方長女洗脳のコケが結婚して我が家のベースが完成。
後に両親は離婚することになるけど、関西から宮崎に電話しても「お母さんは?」「いないよ~」「オカンは?」「いないね~」「コケは?」「おらんおらん」てのが数か月続き「今日もいない?いつならいんの?」と弟に聞いたら「あ~もう一生いないよねぇ離婚したから」「いつから?」「だいぶ前よ?」「いないよ~て言い続けてきた間さ、最初のほうでもう離婚してた?」「最初からしてたしてた。言ったじゃん、いないよ~て」つってなんやかんやで親の離婚をホヤ~ンと聞く。

知らん間に離婚してた両親の長女として産まれたのが私ウマ、暇人。
19歳で結婚した私は夫の人数がひとりだけど、

ウチのきょうだいがバッドばつ丸でまァ~ややこいの極み。
3歳年上バス運転手の兄は長男でハゲを継いでてバツ2かバツ3くらい。
1人目の妻、2人目の妻くらいの間の子供で3人くらいかな。
今はラストの妻と夫婦ふたりで婚姻関係継続中(赤で囲った)だけど、現妻ユーさんには「兄とは別れたほうが身のためですよ」と吹き込んでいるのに一向に別れない。
父と私は幾度となく兄の尻拭いに担がされているのでその苦労を嫁にまで…と思っているがぜんっぜん別れやしない。

7歳年下のテゲんな天パ似非美容師の弟はバツ1で子供は5人だけどうち1人は若くして急逝、人生の辛酸を舐めまくる人生を歩んでいる。
幸運なのは長男じゃなかったからハゲを継がずに済んで天パのフッサフサクッルクルなトコロくらい。
美容師で喰ってんだからハゲてたら死活問題だと思う、ハゲが髪の毛を語ったとて…てなるやろし。
割と若いウチからの見事なツルっぱげだった祖父の遺伝ならかなりレベルが高いほうだと思うのよ、手に負えない濃さだと思う。
リザブロじーちゃんには悪いけど、天パのサヨばーちゃんのほうの遺伝がタカシに濃く出てくれててホントありがとう!て思う。

兄も弟もややこい家庭内情なのでどの嫁もどの子供も公平になるよう配慮して顔は同じにし、現在の配偶者以外の名前は伏せた。
家族を描くって複雑だと大変なんだな。

みんな、ありがとうってよ

私が子供の立場になって宮崎の家族で描くとこの家系図だけど、嫁の立場で兵庫の家族を描くとまた違う家系図になるわけで、だから家族全員を描くにはコレではスペースが足らない。
今回描けなかった家族も含め、ご先祖様から子々孫々、私が辿れる家系図に載る全ての家族に、ありがとうと言いたい。

ちょっとおクチは悪くなったけど。

年齢、正直に詐称するってよ

用紙の裏には作品返却のための情報記入欄があるので、表では年齢を詐称し、裏では正々堂々と今年の年齢を書く。
これが「正直に詐称する」の真相である。

名前、フツーなのに読めねぇってよ

宮崎の家族は、名前はフツーなんだけどすんなり読めない漢字を使うのが長男の特徴で、リザブロの長男である実父の名前は「幸章」すんなり読まれたことない。
二男の名前は私が考えたんだけど宮崎長男システムを導入したわけじゃなくて、たまたますんなり読めない漢字を使ってたダケ。
当て字とかじゃなくてちゃんと人名漢字でそう読むと書いてたのよ、でもすんなり読まれたことない。
聞けばこの4名、全員フツーの名前なのにね。
私(49)と夫(52)はすんなり読みもフツーで、私の実父(75)と二男(27)がすんなりいかない問題さぁ読んであ~さ~せ~(ヒントは家系図の中にアリ)

ね?名前フツーでしょ?

躍り、引かれるってよ

似顔絵が自分なりに上出来だったのでついつい嬉しくて小躍りかましながら提出に向かったら、どうやらすれ違う人に引かれてたみたい。
倉庫でひたすら商品を箱に詰めるバイトしてた時にも有線で流れた盆踊り曲で踊り出したら「どうしたどうした?急に不審な動き!」て社員サンに引かれたなァ…キレッキレの100%の盆踊りて不審な動きなんだね。

イベント、参加完了だってよ

サービスカウンターに提出して応募完了。
先着でもらえる粗品は丁重にお断りした、私たちに応募資格は無いから。
これが「正直な詐称」の身の振り方である。
権利を主張するなら義務を果たせ、認められたいなら資格を有せ、安全を求めるならルールを守れ。

返却はまだまだ先。
息の長いイベントだからアナタもいかがか。

#創作大賞2024 #エッセイ部門


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