海で読書にはまる

休みの日には運動もかねて近所を散歩している。
だいたい30分くらいの散歩。
スマホのGPSで見ると2.5Km、歩いた道のりが記録されている。
消費カロリーもわかる。
なんて便利なんだ。

海で読書にはまった。
きっかけはホントにたまたま。いつもの散歩コースを変えて海の方へ。
5月の暖かな日差しの中、海に向かった。
家から徒歩で20分くらいか。
じんわりと額に汗がにじむ頃には砂浜に着く。
海開きしていない海水浴場に人気はない。
ランニングシューズに砂が入るので砂浜は歩かない、舗装された道から遠巻きに波を眺めながら歩いた。
外国人観光客が、浜辺で気持ちよさそうに寝そべっていた。

知らいない国のビ-チで昼寝なんてとても気持ちよさそうだ。
「ビーチ?」
近所の海もビーチだ。地元民はほとんどいない。
近所の海を「ビーチ」と呼ぶのがちょっと面白い。
ありふれたモノが呼び方で新鮮なものに変わった。
ここの海はとても奇麗で夏には観光客で賑わうほど。
地元には何もないという地元民が、忘れている隣の芝は青いの青の部分。
ハワイや沖縄に行ってみたいと思っていたが、意外と海だけ比べると遜色ないはず。
砂浜を歩きたいな。
次来た時は、砂浜を歩ける格好で来てみよう。
いや、待てよ。ここで読書したら良さそうだ。
飲み物、食べ物も持っていこう。これは最高になりそうだ。

次の休みの日に早速、やってみようと、読みかけのエッセイと近くのパン屋で買った、ソ-セ-ジパンとバナナタルトを持って行った。
飲み物を買い忘れたので、
浜辺近くの自販機でアイスコーヒーを買った。
手に持った食べ物と本の重さがとても愉快だ。
ここでちょっと楽しくなってきて、すこしニンマリしたと思う。
その日は快晴で、
出かける前に見た朝の番組で最高気温も20度くらいと確認。
ポケットに入れたスマホが自分の体温で熱くなっている。

着いた海辺には人は全然いない。白と青の景色。
柔らかい海風がいい。砂浜に腰をおろす。
足首に着いた砂も気にならない。
暖かい砂の温度がお尻に伝わる、そのまま仰向けになる。
視界が青。そして波音。

その後はとにかく最高だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?