ローマで迷子になっても勢いとノリで日本に帰ってこれた学生時代！の思い出

マリンバ弾きの木上智保子です。

普段マイナスに引っ張られがちな脳のバグですが、良い結果に転ぶ事ももちろんあります。それは勢いのままに飛び出していった海外コンクールへの挑戦です。

これまで3回1人で国際線に乗って飛び出して来ました。
一応、同じ学校のマリンバ専攻の方々に一緒に受けに行こうよ！と声はかけるのですが…ふふふ、まあ1人で受けに行きました。これは自力でなんとかせんと誰も助けてくれぬ、生きねば！と過集中が爆発。なんとか全てのコンクールにちゃんと参加して日本に戻って来れました。

主に爆発させたのは語学学習と授業の休み方です。語学は英語は行く3ヶ月前くらいから詰め込み。大学4年のイタリアへ行く前には大学1年生が受けるイタリア語の授業を一緒に受けて小学生くらいには話せるようになって行きました。
見た目によらず？ひっじょーに不良な大学生だったので本当にギリギリの出席日数と単位で卒業したのですが、4年生の時は本当に本当にギリギリだったので入学して初めて学則を読み込み海外コンクール挑戦の際には公欠をゲット出来ると見つけ出し無事お休みをゲットして気持ちよく渡伊しました。

「現地に辿り着ければ絶対に日本人いるからどうにかなる」という師匠の言葉もよきお守りで、オーストリアのマリンバコンクールは辿り着ければなんとかなるというコンクールでした。しかし、イタリアのコンクールが強者でした。私が受けた年から会場が例年と変更になりローマから高速バスで数時間の聞いたことがなく地球の歩き方にもほとんど記載がない土地での開催に。SNSもそこまで盛んじゃなかった時代、どうすれば良いんじゃ…と思った私はイタリア観光の掲示板に書き込みをしてなんと会場近くに実際に住んでいらっしゃる日本人の方と知り合います！（強運すぎた）ローマからの行き方を教えていただき、到着した高速バスのターミナルからホテルまで送迎もして頂きました！！！R様、本当あの時はありがとうございました！！コンクール期間中には日本語ペラペラのイタリア人お兄さんを紹介して頂き、お休みの日に一緒に観光してもらったり本当に良い体験になりました。これも脳が止まらず動いてくれたおかげ…過集中に感謝です。

さて、行ってしまえばあとはしっかり演奏してしっかり楽しむだけ！なのですが、1人で行ったからこその事件も沢山出来ました。今日はイタリア編を紹介。

ローマで迷子。コロッセオに行きたかったのに気づけばバチカン市国。

私は側湾症持ちのため腰の為に長距離移動をする際には親にわがまま言って助けてもらい1日は前乗りをして会場に行っていました。イタリアの時はローマで一泊してから翌日に高速バスで移動というスケジュールを組んでいました。割とスムーズに日本からローマまでは行けたので観光に繰り出しました。

カバー写真はトレビの泉ですが、ここに着くまでにまず迷子。ホテルから地下鉄に乗って最寄りで降りたのは良いのですが建物の周りをぐるぐるするだけで一向に泉ない！と半泣きで歩き回りました。ちょうどよく観光の旗を持ったおそらく中国人観光客御一行様の後ろをついていってやっと辿り着けました。美味しそうなジェラートを食べて、よしコロッセオ行かなきゃ！とイタリアのことりっぷの地図を手に歩けそうじゃん！と歩きました。日がだんだんと暮れていく中、やばいイタリア歩いてる！気持ち良い！！とるんるん歩いていたのですが、なかなかコロッセオに着きません…。途中、それっぽい建築物は見たのですが違いそう！とすくすく通り過ぎていきました（多分あれが正解だったんだと思う）。ほとんど真っ暗になりそうな中ライトアップされた広い空間に出て、やったー！なんかついた！！と思ったら、テレビや映画で見たことがバッチリあるバチカン市国の広い広場についてました。ライトアップされた石像がデカくて恐ろしくて嬉しいはずなのに泣きそうで、近くの出店のお兄さんに地図を見せて今いる場所と地下鉄の駅を教えてもらいホテルに帰りました。地下鉄だと歩いた時間の何分の1で到着してホテルで安心してほろりしました。この話は誰にしても笑顔になってもらえるので良い経験出来たな、次行ける機会があれば絶対コロッセオで写真撮るんだ！と夢になってます。

コンクール受けに行く為にガツガツバイトした日々も通り過ぎれば懐かしいです。年齢的に受けれるコンクールのカウントダウンが迫って来ています。まあ、今のところコンクールよりも自身のリサイタルに燃えてますので終わったらゆっくり考えていきたいと思ってます。（本当は並行させなければならぬ件があるのですが、薄目で見ます…）

引き続きクラファン挑戦中です！配信はクラファン限定ですのでどうぞよろしくお願いいたします！！！

CHIHOKO