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「自考自走」できる子を育てる方法

ひまわりの花言葉

突然ですがひまわりの花言葉をみなさんご存じでしょうか?ひまわりの花言葉は夏に凜と咲く佇まいにピッタリの「憧れ」、「情熱」です。しかし、実は、ひまわりにはもう一つ花言葉があるんです。それは、「あなただけを見つめる」。おそらく、「ずっと太陽を向き続ける花」⇒「あなただけを見ていますよ」といった意味付けだと思いますが、まさかひまわりに愛情表現の意味が含まれているとは驚きました。

自考自走とは

さて、みなさんも「自分の好きな言葉」、「励まされる言葉」、「座右の銘」などお持ちだと思います。私にとっては、それは「POCO A POCO」や「凡事徹底」、「夢なき者に理想なし」といった言葉です。
そして、つい最近、本の中からもう一つ良い言葉に巡り合えました。
それは、「教育に携わる者」としてもつ「この力を子供に付けさせたい」という気持ちと近く合致する言葉でした。長くなりましが、今回は、「最近、巡り合えた良い言葉」というテーマでお伝えします。

早速ですが、その言葉とは「自考自走」(じこうじそう)です。造語なので私は、「自分で正しい判断をして、自ら走り(学び)続ける」という意味で捉えています。逆を言うと分かりやすいですかね?「何も考えずに、すぐ行動に移さない」、「人任せにして、さぼる」、「自分のやりたいことを自分で決められない」といったところでしょうか。

なぜ、「自考自走」してほしいのか?


私だけに限らず、多くの保護者方も、自分の子には「自考自走しない子」よりも「自考自走する子」になってほしいという願いをもっていることだと思いますが、私が「自考自走する子になってほしい」とそう願う理由は、これからの不確かな時代を生きる子供たちに、幸せに生きてほしいからと思うからです。
10年前にオックスフォード大学のオズボーン氏は「702の職種のうち、47%がAIに代替される」と発表し、世界中に衝撃を与えました。レストランでは配膳ロボットが活躍し、無人コンビニは都市部を中心に普及・拡大しました。サンフランシスコでは、自動運転タクシーが試験走行しています。更に、大手銀行もこの先10年間で、AIを積極的に導入し、約10%の人員削減を行っていくことを決めたそうです。
実際には、この10年間のうちに予想していたより「人間とAIとの置き換わり」は、急速には現実化しませんでしたが、「人間とAIとの置き換わり」がいずれ確実に起こる世界を私たちは生きています
では、「大人になり、AIとの置き換わらないようにするために、今できることは何か?」と考えた所、「自考自走できる子を育てる」という着地点が現段階、私の行き着いたところです。
単純作業をミスなく永遠と繰り返すことができる機械の強みに人間は到底敵いません。答えのある問いは機械に任せておくことが賢明と言われています。人間が勝負するのは「自分なりに考えて、想像する」、「問題を自ら見つけ、協働して解決しようとする」、「主観的に判断し、行動する」といったようなAIが苦手とする領域です。そのための基盤となる「自分で正しい判断をして、自ら走り(学び)続ける力(=自考自走)」を小学校段階から育てていきたいと強く思います。
「自分で判断する余白を残した環境作り」「安心して失敗を繰り返すことのできる学級作り」を意識しながら、不確かな世界を生きる子供たちの一人一人の成長を第一に教育活動に取り組んでいきます。          

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