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\こっそりのぞき見!/【フィールドワーク・釜屋】

本日はフィールドワークのクラスレポートです。
今回の舞台は「川」!

散策しながら向かいます

横浜駅から10分程度・駅から徒歩15分ほどで着くオアシス。

2022年度の5月にも訪れましたが、その日はよく晴れたお天気で、Tシャツでも暑いほど。
打って変わって、今年は雨で気温が低く、長袖2枚でもひんやりしていました。

▲2022年度の様子


昨年度は実際に川に入ってみて、この川にどんな生き物がいるのかを網で掬って観察。
図鑑やスマホで調べたり、釜屋先生のナビゲートのもと、野生観察の基礎を体験しながら学びました。
通りかかったご近所の方に「ここはホタルがいるのよ」「うなぎをサギが食べているのを見たことがあるよ!」などなど、話しかけていただき、生き物だけでなく、人との出会いも体験しました。

▲2022年に出会ったおたまじゃくしやエビ




今年はどんな出会いがあるかな、と雨が降る中ワクワク。
去年大量に出会ったエビ・おたまじゃくしにまた会えるだろうか!と、期待を膨らませ、川をのぞいたものの……あれれ、生き物が全然見えない……!!
「うーん、やっぱり雨だからみんな隠れちゃってるのかな、今回生き物に出会うのは難しいだろうか」と素人なスタッフの頭に不安がよぎったものの……横をパッと見ると、目を輝かせた釜屋先生が。
「雨の日でも楽しいんですよ、ふふふ」と、笑みを浮かべ、レクチャーの後、実際に川へ向かいました。

開始早々、何かを発見……!!



今年のフィールドワークのテーマは「さまざまな形」。
今回の川では「いきものがつくる形」に注目することが目標でした。

まずは観察する生き物を見つけるべく、網で掬ったり、岩をひっくり返したり、水中との境目に生える草をゆすってみたり。様々な方法で生き物を探します。

出てくる出てくる、水棲に昆虫。


イトトンボの幼虫、ガガンボの幼虫、ヘビトンボの幼虫、オニヤンマの幼虫、小さなアメンボなどなど……

ゲンゴロウの幼虫かな、ヘビトンボの幼虫かな


時間を忘れて、各自無我夢中で川を掬います。

そして陸に上がり、周辺の生き物を観察。

大きなミミズが土の表面に上がってきたり、
あちこちにカタツムリが恵みの雨を堪能していたり、葉っぱの裏でじっと忍ぶてんとう虫の幼虫など、注意を向けて歩くことで、雨の日ならではの出会いがありました。

巨大ミミズ、なぜ地面に出てくるのだろうかと、みんなで考えます。


その後、あずまやで、みんなでスコープやルーペを使用しながら、捕獲した生き物が何なのか、生息するために必要な条件はどんなところなのか、そしてテーマである「かたち」に着目して調べたり考えたりしました。

デジタルスコープを用いて観察

釜屋先生が愛してやまないトビケラの幼虫の巣。
小さな生き物の小さな建造物。
ルーペで覗いてみると、夜空のようにキラキラしていました。

あずまやにはこんな小さな住民も。

とってもかわいい!

楽しい時間はあっという間に過ぎ、帰宅の時間となりました。さっきまでみんなが入っていた川の方を見ると、綺麗な色の胸、体に対して長い嘴の鳥が。
まさか、まさかではないけど、カワセミ?!
と思い目を凝らし、釜屋先生を呼び確認。
長いくちばしに、オレンジの胸、青い羽。

カワセミの姿が!


都会からわずか30分足らずで到着できる川に、
カワニナ(ホタルの餌になる貝)やカワセミがいるなんて。
人工的な川でありながら、今後長い年月をかけ、自然とシームレスになっていくのだろうか、と小さな生き物たちのサイクルを目にしながら考えました。
生き物同士の関わり合い・人間がつくってきた街と自然との相関図も「かたち」であり、知窓学舎のフィールドワークでは着目していきたい部分です。

自然の対義語は人工だろうか?


解散間際、受講生の1人が「いやぁ、とってもたのしかった!本当にいい3時間だったよ!」と泥だらけになりながら、満面の笑みを見せてくれました。

楽しい を 学びの礎に。
子どもたちが探究的に学ぶために、
私たち大人が世界に対して全身で探究的であることが大切だと思います。
フィールドワークのような五感をフル活用する体験は、ご家庭の遊びの中でも「大人」が探究する姿を見せられるチャンス。

あたたかくなってきた今日この頃。
ぜひ、安全対策をとりながら川へ遊びに行ってみてください!

文:知窓学舎 やはぎこゆき

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