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「ワーケーション体験」(3)自由時間編Ⅰ:朝散歩/リモートで通常業務を行いながら、上川町も楽しむ

 上川町に滞在中も、いつもと同じ生活リズムで過ごすと、普段なら通勤している時間が丸ごと空白の時間に!
 これは憧れの「朝散歩」実現の時と、カメラをもって出かけてみました。(担当は、ものすごーーーーーく朝が苦手なので、「朝散歩」は大変レアな、まさにワーケーションをしていなければ“ありえない”ことなのです)

 通勤時間が“ない”&“日常ではない場所”だから出来ること。これもワーケーションならではなリフレッシュではないでしょうか。

目指せ!相馬妙見宮 大上川神社

 ということで、上川町に滞在中のある日。その後の日程を考えると参拝にいく時間がなさそうだった「相馬妙見宮 大上川神社」まで、仕事が始まる前に散歩することにしました。
 前日に車で回った時の薄っすらとした記憶を頼りに、地図も持たず、スマホのmapを使うこともなく、ふらふらと出かけました。なんとなく行けるような気がしたのです。根拠のない自信でした……そうです。この話を書くということはつまり、見事に迷ったのでした。
 二手に分かれた道で間違ったらしく、「大上川神社」まで予定より少々大回りをしてしまいました。しかし、それが功を奏し?<その時、その場限り>の趣味が爆誕することになります。

まっすぐな道LOVE

 上川町の道は、その多くが「真っすぐ」です。山に囲まれた町の地形がなんとなく感じられる、遠くまで見渡せる道。惚れ惚れします。(これがおおよその位置が分かっていたら「大上川神社」にはたどり着けるはず……という謎の自信を生んだ根拠でした。)
 まっすぐな道や線路を撮りたくなってしまう性(さが)。碁盤の目の上川町は、私的映えスポットだらけでした。

まっすぐな道が山に消えていく上川町の地形が良くわかる道(歩道を渡りながらサッと撮影)
坂も良き(車に気をつけながら、満足いくまで何度も往復する変な人になる)
そこそこ遠い、突き当りの左カーブまで見渡せる(センターからズレてる…気がつかなかった)
神社への道もまっすぐ…予定では鳥居に向かって左側から神社に着く予定でしたが……

「大上川神社」が見つからない…ここはどこ?

 ここを右に曲がってまっすぐ行ったらきっと「神社」が……あれ?ない。
木々が生い茂っているココはどこ?と、予想外の景色に不安になりつつ、虫と戦いつつ、「この木々を抜けるまではこのまま行こう」としばらく歩き続けました。見事な迷子です。
 朝から畑仕事をされている方を横目に、視界が開けたところで、スマホにて現在地を確認すると、神社を通り越している。

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 朝から狐に化かされた気持ちになりつつ。道を引き返すと、先ほどの畑仕事をされている方の畑の場所がY字路になっており、来た道と別の道を進むと、目的の「大上川神社」が見えてきました。
 虫たちがイキイキと飛び回る、木々がイキイキと生い茂る雑木林。あれは、神社の裏手だったのですね……。

朝の神社を独占する緊張感

「大上川神社」に着いた時には、他に人がおらず。神社を独占しているような状況に、謎の緊張感がありました。静けさと相まって、水色と白の風車が素敵なのになんとなく緊張感を高めてきます。

可愛らしいけれど、謎の緊張感を高める風車

 風が吹くとカサカサと鳴る風車と響きわたる風鈴の音。澄んだ音ゆえに謎の緊張感が、さらに高まります。

 ▼回る風車を撮ってみた動画をInstagramのリールにアップしてます!▼

「人型祓い」とは、人をかたどった紙に息をかけ身代わりとして、悪運・悪縁・病気・災難を祓う魔除け祓いの神事。

大上川神社 社報より

 社殿の参拝者名簿の横には、“人型祓”が用意されていました。
 せっかくなので、作法の解説を読みながら「形代」を収めてきました。思いもよらぬところで初体験が出来て気分UP。

人型祓いの説明

 帰り際には、他の参拝客の方がいらして、独り占めの時間は終了。社務所に寄り「季節切り絵御朱印」を頂きました(切り絵の御朱印の初穂料は1,000円、御朱印のみの初穂料は500円です)。御朱印を頂くと「干支の切り絵絵馬」を1枚頂けます。

封筒の切り目に絵馬を挟んで飾れるようになっている心づかい✨

爆誕<消火栓の写真コレクション>

 歩道に立っている消火栓が味わい深くて“カワイイ”と思い、写真に撮ったところから始まります。
 しばらくすると、また出くわします。古さ加減もデザインも違う消火栓に。「これは!」と思い、それからはちょっと消火栓に注目しながら散歩をすることに。
 こうして爆誕したのです<上川町の消火栓コレクション>。
 その場の景色含め、どの消火栓も結構、気に入っています。(1つだけ層雲峡温泉で遭遇)
 お気に入りを厳選したので、是非、ご覧ください。

どれも愛らしく、佇む姿に哀愁を感じます(右下が層雲峡温泉のもの)

 しかし朝から、消火栓を熱心に撮っている姿は、町の人には奇異に映ったことでしょう。

 <路地>とか<まっすぐな道>とか、<個性的な看板のフォント><一匹狼なグラフィティ>などが大好きなので、「“珍しい”とか“面白い”という気持ちで気軽に写真を撮ったりするのは良くないよな~~」と思いつつ、ついスマホやカメラのレンズを向けてしまいます。
 住人の皆さんにとって見慣れた風景も、外の人間には「ユニーク」。人の営みや町のあり方が作り出す町の個性ほど魅力的なものはありません。一方で、住宅街の散策は、誰かの日常に「異物」が入り込むような行為だとも思っています。楽しませていただきつつ、余所者であることを忘れず、節度やマナー、ルールの遵守は忘れないようにしないといけませんよね。