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環境負荷を減らすパッケージの作り方

前回に続いて今回もパッケージ編

初めて作った渾身のスムージー”THE ONE"をどのように届けるか?
利便性とみんなが思う冷蔵庫問題を解決し、開けた時の感動を生める真空パックのパッケージを採用した僕たちが次に考えたのは?

サスティナブル、いわゆる持続可能なものづくりをどこで達成するか?ということでした。

紙パックを使う場合ペン立てにする。などのアイディアが生まれますが、真空パックはどうやっても使い捨て。。。どうしよう。。。

完成したTHE ONE

うん。どうしようもできない!
真空パックの素材などを変える!などのアイディアは出ましたが、今のところ衛生面やコスト面、技術面の部分で他の素材に変えることは出来ないと業者からの返答。。。ふりだしか?いや、そしたら他の部分で出来ることを考えよう!

この切り替えの早さは僕らCHISOの強みでもありますが、そこから

・プラスティックの量を減らすために大きな袋でまとめて送るのは?
・環境問題に取り組む職人さんのものを使う?
・麻炭入りの緩衝材を使用して野菜・果物が水から放出するエチレンガスを吸着、不活化し鮮度を保持させる
・カーボンフットプリントを試す

など、さまざまな議論を重ねました。いろんな可能性と自分たちの現状これからの継続性を考慮しながら最善の答えを導き出しました

インクを使わないサーマルプリント

其の①
インクを使わないサーマルプリントの採用。
プリント、つまりインク。つまりは石油系溶剤を使用しているため環境負荷が高いのでは?と言われるようになりました。そのため最近はエコブランディングの一環として印刷物自体を減らしたり企業ロゴを中抜き加工して使用インクの40%を削減する取り組みも行われています。

また、石油系溶剤を使わず植物性の植物油インク(vegetable oil ink)を使うことも考えました。これにより大気汚染の原因となる揮発性有機化合物の発生が低減されます。
インクや印刷物を少し考えて変えるだけでも環境負荷を減らしたり、新たなブランディングを確立できることを僕たち自身も学びました。
大企業でもない僕らの取り組みで何か大きく変わることはありませんが、自分たちに出来ることから始める。どんなにすごい環境保護団体や企業、活動家もはじめは皆同じ場所に立っていたと考えるとやる意義はあると考えています。そして、様々な可能性を模索し、まずは自分達が無理のないサーマルプリントに行き着きました。

クラファンで作成した蝋引き未晒し紙のパッケージ


其の②
何度も繰り返し使えて、水にも強い蝋引き未晒し紙の採用。
これぞ温故知新!古くから使われている加工技術ですが新ためて調べてみると素晴らしい技術で見た目の雰囲気もバッチリ!真空パックだけを送ると味気ない雰囲気になってしまいますが、スムージーセットをこちらに入れて送るとプリントも自分たちでシルクスクリーンを使い一枚一枚思いを込めて印刷してるのでそれだけでも、今の自分たちにしか出来ない気持ちが伝わる物になっているのではないかと思っています。

また実用性の部分でもスムージーを一回で使いきれない方は半分だけ使った材料なども入れておけるので便利ですし、スムージーを飲み終わったら他の野菜やお魚なんかも入れて乾燥させず保存も出来るので本当に便利です!

また食品以外にも普通の未晒し紙よりも蝋引きしたことで耐久性も上がってるので、僕はスニーカー入れとして何度も旅行に持っていっていますが未だに破れず使えています。

またこの他にも現在は段ボールを使用して配送していますが、段ボール自体も多くがリサイクル紙を利用していますが、それでもワンウェイなので今後は今ある「Loop」のようなサービスを活用したり、CHISO-馳走-の本拠地である福岡市を循環する物流システムを構築したり出来たらいいなと思ってみたり、ストリートっぽくメッセンジャーで配送してみたり。
いろんな出来る事、出来ない事も含めてアイディアを出しながらやっていけたらいいなと思っています。

今後もぜひご期待ください!

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