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美術展の感想

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2020年7月の記事一覧

安野光雅 風景と絵本の世界展(感想)_美しい配色で描かれたユーモラスな絵画

群馬県立館林美術館で開催中の安野光雅の展覧会へ。つい半年ほど前の2019年11月~12月にかけて、館林から距離のそんなに離れていない足利市立美術館開催の『絵本とデザインの仕事』展にも行っているので、およそ半年ぶりの安野光雅の展覧会。近場で同じ人の展覧会が開催できるということは、美術館としての安野光雅展はよっぽど集客が見込めるのか。 安野光雅は島根県津和野出身、1926年生まれの94歳。50年以上も制作を続けており絵本など300冊以上生み出しているという。この写真は家にあった

開校100年 きたれ、バウハウス_均整のとれた機能的なデザイン

東京ステーションギャラリーで開催中の『開校100年 きたれ、バウハウス』へ行って来たのでその感想などを。 まず、いわゆる絵画や写真を感覚的に楽しむような展示を想像していると期待はずれかもしれない。バウハウスの設立された1919当時の急速に発展した工業化社会への知識または建築や工業デザインへの理解が無いと、『バウハウス以後』の影響力に共感すら出来ないと思われる。また、授業課程で利用された習作なども展示されているため、会場内の紹介文や図録を読んで理解しないと展示意図も理解しづらい