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メモ書き日記帳

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推敲なしのメモ書き日記。これをきちんとまとめて文章にできたら、ブログ(https://zenessay.kosonji.com/)に掲載したいのですが、できる気がしないです。なの… もっと読む
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#お経

禅僧の正法眼蔵講話「摩訶般若波羅蜜」メモ書き5日目

理解できない話、意味がよく分からないやり取りの例えとして「禅問答みたいだ」と一般的に使われる場合があります。 しかし実際の所、禅問答を含めて、仏教の話には、そこに「伝えたい大事な事」があります。仮にここではその大事な事を「般若(智慧)」と呼ぶ事にしましょう。 空気はそこにありますが、それはつかむことも、見ることもできません。指し示すこともできません。般若(智慧)を学ぶ際は、この空気のように学ぶべきなのです。 これが前回の話でした。 般若(智慧)は空気のように学び、そし

禅僧の「雑阿含経巻第15-389」講話メモ書き2日目

▽原文はこちら https://zenessay.kosonji.com/buddhist-talk-12 四諦の教えを良医に喩えている一者善知病(病気のことを良く知っている) 謂良醫善知如是如是種種病 いわゆるよい医者というのは、これはこういう病気である、これはこういう病気であるということを良く知っている 二者善知病源(病気になるのは何故なのかを良く知っている) 謂良醫善知。此病因風起。癖陰起。涎唾起。衆冷起。因現事起。時節起。是名良醫善知病源。 いわゆるよい

禅僧の「雑阿含経巻第15-389」講話メモ書き1日目

今回は1日目ということで動画を見る所から。 ▽原文はこちらに記載している。 「四諦とはどういう教えなのか?」について簡単に説明した。 苦諦 風 苦しみはある 追い風、向かい風もある 集諦 火 煩悩はある 命の炎でもある 滅諦 囲い、または、せき止める堤防、壁 「火=煩悩」は「風=苦しみ」によって、大きくなったり、小さくなったり、揺らぐ為、囲う。 ろうそくの炎のように、暖炉の火のように、囲うことで調節できる環境が調う。 道諦 道 調節の仕方、囲

禅僧の「増一阿含経31-5」講話メモ書き3日目

今回は前回の続きから講話を始めた。 以下、今回の講話会で触れたところを、要点だけをまとめる お袈裟(衣を)縫うについてこの話の中で、弟子(僧侶)が衣を縫うシーンがある。前回の話で失明したアヌルッダさんが衣を縫おうとしている。 衣とあるが、僧侶の衣とはお袈裟のことだ。お袈裟は、衣服としての実用性を兼ねた仏教僧侶の制服だ。(お袈裟については以下の記事にまとめてある) 正確には、お袈裟のほつれを縫うシーンだが、こうしてお袈裟を縫ったり、修繕したりする様子が経典には描かれてい

禅僧の「増一阿含経31-5」講話メモ書き2日目

今回は前回の続きから講話を始めました。 以下、今回の講話会で触れたところを、要点だけまとめてみました。 精進まず前回の復習を兼ねて、精進についての説明をしました。 精進というのは、ただ闇雲に頑張るという意味ではないということが読み取れます。これは私的には、このお経の前半部の中心になっているテーマだと考えています。 文章としてはこちらで既にまとめているので、よろしければご覧ください。 前回に続いて、「蓋」や「結」という煩悩について触れました。前回まとめていなかったので

禅僧の「増一阿含経31-5」講話メモ書き1日目

「WEBに挙げている話を読んでから講話を聞くと、入ってきやすい」というお声を頂きました。ということで今回から早速、動画にしたこの話の原文を講話会で読むことにしました。 この話は私が好きな話で、今までも色々な形で翻訳してきました。 前半部が「中道」、後半部が「福いとは?」についてテーマになっていると大きく分類できるかと思います。 分けた方がもちろん話がブレずに読みやすいのですが、分けることによって話が見えなくなる所もあります。 写経会後の講話会では、そういう細かい部分も

禅僧の正法眼蔵講話「摩訶般若波羅蜜」メモ書き1日目

今日は坐禅会後の講話で、正法眼蔵の「摩訶般若波羅蜜」を読み始めた。 毎回のことではあるが、私は講話する前には、話したいことをメモしている。どんな話をするか、思いついた話を箇条書きにして、ある程度話す道筋を決めている。 ただ、今日は話が全く想定通りに進まなかった。別に悪い意味ではなく、自分でも話がどこに行くか分からないほど、話が膨らんだ。 般若(智慧)や空のことなど、雲をつかむような話をするのだから、致し方ないと言えば仕方ないのだが、予想外にもほどがあった。 でも、不思