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ロックノベル「もうひとりのミック物語」ジミの忠告

「や!ミック テイラー君!」

「ジミさん、 お会いしたかったですよ。」

「ほんまか‼️ お世辞言う奴が多いやねん〜」

「そんな〜ほんとですよ。」

「もう一人のミックよりは信用出来そう
やね!」

「うーん、、、それは何とも〜」

「ジョーク ジョークや!
お前、そんな真面目でストーンズ入ちゃって
大丈夫なんかい?」

「ここだけの話し、僕はビートルズの
ファンでどうしてこうなっちゃたのか
自分でも訳分かんなくて!」

「そうやなぁ、分かる気がすんなぁ!」

「ジミさん、分かってくれますか?」

「ああ、お前もハンサムやしな、
前途多難やな!」

「いや、そんな〜僕はギター🎸一本で
生きて行きたいだけです。」

「それがな、この世界ではそうも
行かんでー!色々金魚のフンみたいにな
尾ひれが付いてくるんやな〜。この業界」

「どう言うこと?」

「昨日もな、女の子が俺の衣装
盗んでいったわ!戦利品やな。」

「え?!」

「ジミ ヘンドリックと寝たって言う
証拠品! 俺の事なんてどうでも
いいんや、人に言いふらしたいだけやで。」

「僕たち、なんなんですか?」

「知らんわ!でも分かるやろ、
こんな事からして、ギター🎸だけ
抱いてはいられんの!」

「僕もアメリカに着いたとたん、
『素晴らしい!ストーンズ最高』って
絶賛されるのが嫌で!」

「なんでまた?!」

「だって、キース何て殆ど舞台でも
ふらふら😵‍💫だし、こんな演奏『絶賛』何て!
何をマスコミも聞いてんだか?!」

「そうなんか?いいやん!演奏
お前が満足できへんでもオーディエンスの
反応がいいやから!って言うかみんな
ラリってるんやし、舞台の上の奴らと
同じやんか!」

「ハハハ😂そうですね!
僕だけ真面目に弾いてて馬鹿みたいだ!」

「おお〜ええやん ボスが舞台で寝て
る間に、ソロ長く弾けるワケやし、
ガンガン 好きにやればいいやん!」

「ジミさんみたいに、ギターに
火を🔥つけたり派手なアクションは
出来ませんけどね。」

「あんた、腕がいいやから、
ただ大人しく弾いてればいいんやん。」

「ありがとうございます!」

「この国の女の子には気をつけ!」

「はい、衣装盗まれない様にします。」

「心配やな、君のことは!」

「多分ずっとこのバンドではやって行けない
気がするんですよ。」

「どう言うこっちゃ?!」

「なんかそんな気がして!」

「入ったばっかやないんか?
あんたいくつ?」

「はい、ハタチです。」

「そんな若いんや!
これからやね。また会おうな。」

「ええ、一緒に舞台できたらいいですね。」

「俺も長生き出来るか分かんないやけどな、
達者だったらまたやろうな!」

「ジミさんもお元気で!またロンドンにも
来てくださいよ。」

「あいよ! テイラー君も達者でな、
ブライアン ジョーンズみたいにならん様にな!
あいつはな、しつこくてな、ロンドンでは
俺の金魚のフンみたいやったけどね!
うーやっぱ、寂しい😔な、居なくなって
みるとな。でもあいつがまだ達者だったら
こうやってテイラー君とは会ってないやもんな。
人生は不思議やなぁ〜ほんま〜。」

「はい。(苦笑)」

The End

1969年 11月 ニューヨーク🗽
マジソン スクエア ガーデン 楽屋にて
ジミ ヘンドリックス 27歳
ミック テイラー   20歳


追記: ジミ ヘンドリックに忠告されながらも
ヘロインのアディクションにこの後、何十年も
悩まされる事となるミック テイラー青年
ジミもブライアン ジョーンズ同様
長くは生きれない運命だった。1970年27歳没 

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