記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

読了!〜出会いに感謝〜

『みんな蛍を殺したかった』

読み終えてすぐわモヤモヤ(?)みたいな「うわ
ああ」っとした感じだった((伝われwww
読み終えたァ!みたいなスッキリとした感情ではなくて、「うわぁああ」ってやつw

♥ネタバレある♥
底辺女子高に転校してきた美少女、蛍とカースト最底辺のオタク女子たちの物語。
カーストがハッキリしている女子校の底辺3人が蛍へ向けていた感情と、蛍が「オタク」というものへ向けていた感情に引き込まれた。
・猫井栞
栞にはあまり共感できなかった。栞の家庭環境は最悪と言っていいと思う。父親に1度捨てられる。月に一度の面会で公園へ行った後、家の前に着くと家が大火事。そして母も一緒に灰になってしまう。父が妻と自分を捨てるきっかけとなった女と一緒に住むことになる。父がなくなる。すると女は栞に手をあげる。顔の右頬から口もとを火傷させる。学校では最底辺、、、、栞は蛍に本当に惹かれていたんだと思う。そしてラストには究極の「オタ活」をしたんだと思う。

・大川桜
桜には割と共感共感できた。桜はオンラインゲーム、魔法世界(マジカルワールド)がきっかけのコイビトがいた。桜はリイ君(彼氏)が大好きだった。
また、リイ君も桜のことが大好きどった。ネット上だけでなく、リアルでも会いたいと思っていた。でもリアルで会うことなんてなかった。桜は自分の容姿は醜いと自覚していた。太っていて、汚い。突然、リイ君から写メが送られて来る。自撮りだ、、、。リイ君からリアルで会いたいと言われ、写真も送ってくれた。とても嬉しかった。桜は幻滅されたくないと思い、蛍の写真を送ってしまった。ナデシコちゃん(魔法世界の中の桜のキャラ)にそっくりな蛍の写真を。
幻滅されたくない、ってところには首がもげるほど共感した。好きすぎでしんどい、みたいなことだから。(伝われ)

・五十嵐雪
雪には同情するけど共感はできない。双子の妹は母に愛されていた。たけど自分は愛されていなかった。唯一、愛してくれていたのは妹だった。でも、妹は事故で死んだ。赤借号なのに雪が早くおいで!と言って手を振ったから、、、なのかな。「普通に殺人じゃん」って思ってしまった。母は妹を愛していたから、妹が死んで「雪ちゃんと一緒になったのよ!」って言う。雪と一緒だからご飯も2人分。ぶくぶくと太って行く雪。蛍と仲良くなって家にあげると母は蛍を異様なほど可愛がった。
蛍と妹が似ているように思えてくる。蛍と自分に格差が生まれる、、、、
双子の妹が死んで辛いのも分かるけど自分の子を愛せない親とは、、?ってなった。雪は可哀想じやないんだ。ってなったし、兄弟で重りがちょっとずつ違うのも理解出来る。

・七瀬蛍
小説読んでくれ!それに限る。でもラストのグラタンのシーンはしんどかったし、後味悪かった。

後半、都合よすぎだろwとは思った。
でも読みやすかった。
息をするように嘘をつく。孤立しないために、自分の番が回ってきた時に交めてもらえるように。
嘘をついて生きていくのだ。
自分にとって嘘は矛でも盾でもあるからなんとも言えないぐちゃぐちゃ感がすごく好きだった。辻村深月の作品に出てくる「進学校」です。みたいな物語も好きだけど底辺のドロドロさもまた良かった。結局はみんな、自分が1番かわいくて、自分の私利私欲を満たすために誰かを利用したりするんだよな(汗)って思った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?