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人間て、どうやってでも生きて行けるんだ〈日めくり橋本治〉

「タムグラ・ヒロシは、その時生まれてはじめて、『語るべき自分の人生を持っている人』に会って、『人生にはいろんな選択肢があるのだ』ということに気がついた─これはとても重要なことだった。
『今までの自分を捨てたい』と思っていたタムグラ・ヒロシには、『じゃ、捨てた後どうするんだ?』という発想が全然なくて、そういう“先のこと”を考えるのが『人生を考える』ということで、そのために必要なのは、『人間て、どうやってでも生きて行けるんだ─』と仰天出来るような、人生に関するデータ集めをすることだったのである。」
──橋本治『人工島戦記』

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