橋本治『二十世紀』
上巻・下巻とも1ヶ月ずつかかって読みました。まだ戦争は終わらない。
この戦争は長期化するだろうということがわかってきました。戦争というのは、始まってしまえば、“どう終わらせるのか”が重要で、早く終わればいいというものでもないジレンマもあることも。
侵略戦争なんてもう死語だというのが世界の共通認識だと思っていたところに、この前時代的な侵略戦争は始まりました。しかも、今回は日本も知らないふりをしていられないほど近く、いつの間にか巻き込まれるかたちでどんどん渦中に入っていくようです。
この戦争は今になって突然始まったものではなく、長い歴史の延長線上にあって、私はその歴史を知りませんでした。知りたくて、この本を読みました。戦争はまだ終わらず、歴史にはまだ知ることがあると感じます。この本が描く100年は、歴史の中ではあまりにも短いので。
未来を考えるために、過去を知りたい。私にできることはあまりない。日々仕事に邁進し、自分と周りの人を考えて、本を読む。できることは少なくても、目は閉ざさないように、自分の声を大事にしたい。声を出すべきときに、ちゃんと声を上げられるように本を読んで、知って、考える。その日々を積み重ねていくことを大切にしたいと思います。
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