Photo by 325s 好きなものだけあれば後はなんにもいらない 11 chisato_mrt 2022年12月4日 16:27 「『金色の他には、自分の好きな燕子花しかない』─なんという思いきりのいい絵であろう。そういうものを見てしまった10歳くらいの橋本治は、『この絵だけあれば他になんにもいらない』と思って、その他の日本美術なんかないことにしてしまったのである。自分で言うのもなんだが、これほど《燕子花図屏風》の本質を射貫いてしまった感想もなかろう。『好きなものだけあれば後はなんにもいらない』である。バックが金色だと、その『なんにもいらない』が許される。すごい思いきりである。尾形光琳の《燕子花図屏風》を見た10歳頃の私は、そのインパクトによって、『思いきりだけで生きて行ってもいい』という、無謀なるその後の人生方針を確立してしまったらしい」橋本治「ひたむきなもの」(『ひらがな日本美術史4』) ひらがな日本美術史 4 amzn.asia 13,982円 (2022年12月04日 16:24時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する ダウンロード copy #日本美術 #橋本治 #原っぱの橋本治研究 #尾形光琳 #日めくり橋本治 #燕子花図屏風 #ひらがな日本美術史4 11 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート