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【現代詩】アイスティーの愛

1人で席についていると
どこからかひょこって
現れるんじゃないかって
君を探してしまう

目の前をえんじ色が
行き来するたび
海馬に残る君の色が
滲んで広がっていく

いつも頼んでたアイスティー
時間とともに薄まっていくのは
君への愛も変わらないみたい

だから君も忘れていいよ
グラスの水滴も頬の涙も
拭ってくれる人を見つけるからさ

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