食品ロスを減らす画期的な方法!in Denmark
こんにちは、ちゃんちーです!
いままで2回はデンマークの食事について紹介してきましたが、今回は食品ロス削減を目指す、”Too Good To Go”について紹介したいと思います。
これは、Chris WilsonとJamie Crummieという人物らによって2016年に開発された、デンマーク発のアプリです。
使い方としては、まずアプリで検索して”Too Good To Go”という取り組みをしているレストランやカフェを探します。
欲しいものがあればオンラインで購入し、閉店時間の1時間前には受け取りが始まります。
そしてお店ではレシートを見せ、”magic bag”と呼ばれる、捨てられるはずの食料が入ったバッグを受け取ることができます。
(引用: https://toogoodtogo.co.uk/en-gb/about-us))
この取り組みは、消費者とお店側の両者にメリットがあると言えます。
まず、私たち消費者は、購入という手段で食品ロスに貢献できると共に、美味しいご飯がリーズナブルな価格で手に入れることができます。
次に、お店側は、食料ロスを減らせると同時に、手頃な価格で売り出した商品を通して、将来的な顧客を増やすことができます。
彼らがこのアプリを開発した背景にあるものが、「世界では、年間約13億トンもの食料が廃棄されている」という現実です。この13億トンという数字は、私たちに向けて生産された食料の約1/3が、まだ食べられる状態で捨てられていることを意味します。またこれらの食料を廃棄する際に排出されるCO2は、全体の約8%にも及ぶというのです。
この現状を受け、彼らは「まだ食べられる美味しい料理を守り、食品ロスと闘う」という理念を掲げて活動し始めたそうです。
2019年5月現在までには、利用者数が欧州11カ国で約750万人にも上り、約15,000ものレストランなどがこのアプリに参加しました。今までに、約2100万の、本来食べられる食品が救われ、約54,000トンものCO2排出が抑えられたとThe EPA(United States Environmental Protection Agency)により報告されています。
(参考 : https://toogoodtogo.co.uk/en-gb/about-us 2019年10月1日現在)
ちなみに、なぜ私がこのテーマに興味を持ったかというと、ある日本の現状が関係しています。私はあるパン屋さんで働いていて、とてもバイト先が好きなのですが、一つだけ許せないことがあります。パンの廃棄です。
私たちは閉店時間が来ると、店内やショーケースを掃除していますが、その際に売れ残ったパンを全て捨てています。
せっかくなら、まだ美味しく食べられるパンを、本来食べられるはずだったパンをみんなに食べてもらったほうが、お店にとってもパンにとっても嬉しいに決まっています。
留学から帰ってきた今、何か方法はないのか、と考えていると、留学中デンマークで出会った“Too good to go”というアプリを思い出し、紹介に至りました。
このアプリは現在、日本にはまだ入ってきていませんが、代わりに”TABETE”というアプリがあります。これに関しては、改めて記事で書こうかなと思います。
国内でも広まりつつある、食料ロス削減の活動。このような活動がより広まり、少しでも捨てられる食品が減って、まだ食べられる美味しいご飯がみんなに届けられれば良いなと思います。
以上デンマークの食料ロスに対する取り組みの紹介でした!ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?