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にんげんむずい

ここで暗点でしょってところで日常は全然暗点してくれない。してよー、暗点。恥ずかしいから。

ぜんぶ作りものだったらいいのに。暗点したら話が終わる。いいタイミングで音楽が入ってきたらなんかいい感じになる。二幕があけたら仕切り直せる。一言入れれば次の瞬間数年後にいる。おもしろくないシーンは全カットできる。誰も観たくないもん。私だって観たくない。

人間うまくできない。生きるのむずい。なんの演出もない。落ちこんでても時間とまってくれない。

私生活でかなしいことがありました。普段なら、だからなんやねんって前向きに乗り越えられる。タイミングが悪かったのか、自分で思ってるよりダメージがでかかったのか、よくわかんないけど、わかりやすく落ち込んでいる。やらないといけないことがたくさんあるのに、今は現実世界より夢の中にいたい。

やっとのことで埋まりだした日々の予定は泣くほどにありがたい。よろこんでやらせてください、という気持ち。そこは嘘じゃないけど、がんばりたい気持ちと裏腹にちょっとがんばれないかもしれないって状態でも、容赦なく朝がきて一日がはじまってしまう。活き活き元気にがんばりたいのにうまくできないくやしみがまた落ち込みを加速させる。

みんな、かなしい時どうやって生きてるんだろう。かなしくても誰にも迷惑かけずにがんばってるんやんな多分。すごいなあ。偉いなあ。立派だな。取り柄もないくせにみんなができてることもできない。ゴミすぎる。

自分が弱っていることをいいことに、他人に迷惑かけたり不快な思いをさせたり妬んだりしないと生きていけないような奴は、もう生きていかなくてよろしい。生命活動やめてよろしい。ほんとに申し訳ない。死因自己嫌悪で死ねるもんなら死にたい。

心を開いて味方だと思うと途端にわがままで傍若無人でわけがわからないことをする。甘えてしまっているのだろうけど、迷惑だから心を開くべきではないといつも思う。ある程度の距離を保っているのがたぶんちょうどいい。好きな人にほど嫌われるようなことをしてしまう。そら嫌われて当然。納得の仕上がり。出来上がったのがこちらです。

ウザくてキモくてめんどくさい人より、ウザくなくてキモくなくてめんどくさくない人の方がいいに決まってるよね。

あといつもにこにこ明るくてかわいくて肌がすべすべでいい香りがして顔が整ってて忙しくても毎日自炊してて親から「なんか要るか」って聞かれた時に「インスタントラーメン」って即答しなくてタバコも吸わないお酒も飲まないでギリギリまで寝てすっぴんで仕事行ったりしなくてペットボトルの蓋とかちゃんと閉める人がいいよね。うるせー!

話したいことがたくさんある。話したいのに、あなただから話せないこともある。人間むずかしい。ちゃんとできなくてごめんなさい。愛される人が上手にできるようになったらもうちょっと生きやすくなるんかな。

今日はやすみだった。駅前で用事を済ませて、銭湯に行った。サウナは男湯だけだった。女湯はサウナの利用者が少ないし、サウナの主みたいな常連客ができてしまって、治安が悪くなったから止めたんだって。サウナの主、会ってみたかったな。

そのかわりお湯の温度高くしてるので水風呂と交互に入ってくださいって番台のお兄さん。言う通りにしたらだいぶととのった。今日はよく眠れそう。

脱衣所で隣になった目がきれいなおばあちゃんに「ねえ、今夜は三日月さんがきれいよ〜」と話しかけられた。月に敬称つけるのかわいいなあ。「そうなの?教えてくれてありがとう」「帰り道見ながら歩きますね」と返した。

おばあちゃんの言う通り、雲もない夜空にでっかい三日月が出ててきれいだった。気分がよくなって、散歩しながら帰った。写真にはうまく映らなかった。映らない方がいい。三日月はとてもきれいだったけど、おばあちゃんの目の方がきれいだった。

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