迷いみち

理想はあるけど、正解なんて人生にはない。
小さな選択を繰り返し、私のみちはつくられる。

ふと横をみると、お花畑の中を歩いているひとにでくわす。

そして、お花ってステキよー、その人はこちらに向ってつぶやく。本当は、私に向ってつぶやいているのでない。世界に向ってつぶやいている。でも胸がしめつけられる。

私のみちもホントは味わい深いいいみちだ。
お花畑ではないけれど、トゲのある雑草もなかなかいいかんじ。時々季節の花が、咲くことだってあるし。雑草だって、花があるし。犬にも出会う。

でも棘がチクリと刺さると涙がでそうになる。棘のない花っていいな…痛くてふと横をみる。

久しぶりに出会ったた人がいました。その男のひとがいいました。私の妻ならそんな棘のこと気にしませんよ、あなた、気にしすぎではないですか。私の妻は人生ということがよくわかってるんですよ、だから私は結婚したし、妻以外好きな人できませんね。あなたも自分をしっかりもつべきですよ。

横をみるから私悲しくなるんだ。
わたしだってこんな棘のこと気にしてなかったよ。
そんなこと、そんなこと、あなたにいわれなくても心得てますよー

前だけむこう、足元みよう。

でもなんだか寂しくなるんですよね。
横のみちをみてもいいことなんてないのに、世界にはどんな道があるのかつい覗きたくなって。
そして涙があふれるときもある。

大切なことは、私のみちのなかにすべてある。

それを確認できた。

そして、優しくない隣人に心のなかで、あかんべーってしておいた。だってその人一方的で、いいたいこといって過ぎ去る卑怯者なんだ。


私はいいひとじゃないから、その人の幸せを願ってアドバイスしたりもしない。

私のみちのよさは誰にも教えない。

もしも偶然小人が迷い込んだらコッソリおしえてもいいかな…小人さんが聞いて下さるなら。
わたしのみちの思い。
偶然わたしのみちのお話がきかれないように囁き声で話したいな。
だって傷つく人がいないなら、私もおしゃべりしたいんだ。わたしのダメなところだ。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?