【書籍紹介】高齢者の元気をサポートする漢方処方プロセス
こんにちは。編集Sです。
早速ですが今回は、もう間もなく発売予定の新刊をご紹介します。
「治療」読者の皆様にはお馴染みのあの連載の書籍化、第2弾!
「高齢者の元気をサポートする漢方処方プロセス」です。
あの大好評書籍の第2弾!
「漢方処方プロセス」シリーズは、谷川醫院の谷川聖明先生に漢方処方の考え方をレーダーチャートを用いて解説していただく大人気企画。
2021年6月号より『治療』にて連載中ですので、誌面で読んだことがあるという方も多いかと思います。
連載第1弾である「がんばる女性をサポートする漢方処方プロセス」は、2022年7月号までの全14回をもとに、2023年春に書籍化。
「レーダーチャートが分かりやすい!」「漢方処方の考え方がわかった!」と、多くの方にご好評をいただいています。
そしてこの度、第2弾である「高齢者の元気をサポートする漢方処方プロセス」(『治療』2022年9月号~2023年6月号)も、連載の内容にたっぷりの書き下ろしを加え、めでたく書籍となりました!
谷川先生からのメッセージ
第2弾の発刊を記念して、本シリーズの著者である谷川聖明先生よりコメントをいただきましたので、ご紹介いたします。
レーダーチャートで漢方薬がみえる!
本書の最も大きな特徴の一つは、表紙にも登場しているこのレーダーチャート。
谷川先生オリジナルのこのチャートは、それぞれの処方がどのような効果を発揮するのかを漢方の病態に基づいて表しています。
レーダーチャートの各頂点は「気虚・気滞・気逆・血虚・瘀血・水毒」の6つの病態に対応しているので、パッと見ただけでその漢方薬をどのような病態に対して用いるべきなのかが明快に理解できます。
本シリーズの特徴であるレーダーチャートを読者の皆様にたっぷり活用していただくべく、本書の巻頭には特別付録として書籍内のレーダーチャートをぎゅっとまとめたページも設けています。6つの病態ごとに頻用処方をまとめているので、使い勝手も抜群です。
豊富な症例で処方の考え方がわかる!
本書のもう一つの特徴は、豊富な症例提示です。
「高齢者の元気をサポートする」ということで、本書では高齢者の方が特に訴えることの多い症候を14項目取り上げています。
漢方医学においては、訴えられる症候が同じでも、その患者さんの漢方医学的病態によって処方するべき漢方薬が異なります。本書では各症候について症例をもとに解説しているので、患者さんの病態の見分け方もばっちり理解できます。
各章末では、処方の考え方について復習ができるよう、複数の症例を提示しています。この症例の病態は何なのか、この病態に対してはどの漢方薬を処方すればよいのか、じっくりと考えながら読み進めていただけます。
「でも、そもそも漢方医学的な考え方が難しいんだよな……陰陽とか気血水とかよく分からないし……」
そう思われた方も安心してください。
各症候に対する処方だけでなく、六病位や五臓論といった、漢方医学における重要な考え方も本書では「Ⅰ 総論」でしっかりと解説しています。もちろん、たっぷりと症例を交え、各処方はレーダーチャートを掲載していますので、分かりやすさは折り紙つき。
さらに、陰陽・虚実・気血水といった漢方医学の基本的な考え方についても、高齢の患者さんに対してどのように応用していくのか、という観点から解説されています。本書を読めば最適な漢方処方に辿り着けること間違いなしです!
(なお、陰陽・虚実・気血水に関しては、シリーズ第1弾「がんばる女性をサポートする漢方処方プロセス」にて詳しく解説していただいていますので、より学びを深めたい!と思われた方はぜひ本書と合わせて手に取ってみてくださいね。)
まだまだ広がる、「漢方処方プロセス」の世界
「漢方処方プロセス」シリーズには、第3弾である「疲れた消化器をサポートする漢方処方プロセス」もあります。
こちらの連載では胸やけや胃もたれなど、多くの方が悩まされ、なかなかスッキリと改善することのない消化器症状を毎号1つ取り上げ、症例とレーダーチャートを交えて解説しています。
「漢方処方プロセス」の世界はまだまだ広がっていきます。これからのお知らせを、ぜひぜひお楽しみに!
編集部目線の編集後記
最後に、編集部目線ということで、本書の装丁についてご紹介します。
本書は「がんばる女性をサポートする漢方処方プロセス」と全体的なデザインは合わせつつ、メインカラーや細かなあしらいに変化をつけています。
落ち葉のような綺麗な色で、カバーはすべすべとした手触り。本文も、装丁と同じく読みやすく落ち着いた赤色です。
実はこの素敵な色は、ご執筆いただいた谷川先生のご提案によるもの。書籍の内容のみならず、装丁に関してもたくさんのアイデアをいただきました。
たくさんのご尽力をいただきました谷川先生に、この場を借りて、深くお礼申し上げます。
文責:編集S
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