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【最新号紹介】治療(CHIRYO)1月号 血液培養&グラム染色に恋せよ

こんにちは.『治療』編集部のRです.

『治療』1月号の特集は「血液培養&グラム染色に恋せよ」です.
唐突ですが,特集の紹介の前にソフトテニス🎾の話をさせてください(!?)


かつてヨネックスから「ボロン300」というソフトテニス用のラケットが発売されていました.
このボロンは1本シャフトの後衛用ラケットで,面が小さいためスイートスポットが狭く,かなり重い.打感は硬く,とても扱いづらいラケットでした.

面が大きく軽量で振り抜きやすいラケットが次々と登場するなか,ボロンは時代に取り残されたようなモデルでした.
しかし,心地よいしなり感から生まれる鋭いストロークと正確なコントロールは唯一無二で,上級者からカルト的支持を得ていました.
インターハイ出場選手のボロン使用率が90%を超えていたというエピソードもある伝説のラケットです.

私は前衛プレーヤーでしたが,ペアの後衛選手がボロンユーザーだと本当に頼もしく感じましたし,逆に試合相手がボロンを持っていると震え上がりましたね…….


なぜこんな話を書いたかといいますと,血液培養やグラム染色検査ってなんだかボロンと似ているな~,と私は思うのです.

取っつきにくいところ,習熟を要求されるところ,最新技術を搭載した新しいモデルが登場しても色褪せないところ,ユーザーに長年愛されるところ…….

今回の特集では,そんな感染症診療に欠かせない検査である血液培養&グラム染色に“恋している”エキスパートたちに,使いどころや臨床での活かし方など,魅力をたっぷり解説していただきました!

特集の目次

■血液培養編
ケツバイに恋せよ!(日馬由貴)
血液培養を採るとこんないいことがある(住吉翔元)
クリニックに血液培養は必要か(中野景司)
血液培養の舞台裏 ―検査室ではこんなことが行われている―(清祐麻紀子)
外注の血液培養に価値はあるか(谷崎隆太郎)
血液培養の結果を患者にどう活かすか(明神翔太)
MICの使い方(小西啓司)
コンタミネーションの怖がり方 (大竹正悟)
小児の血液培養で考慮すべきこと(伊藤健太)

■グラム染色編
グラセンに恋せよ!(伊藤雄介)
クリニックでグラム染色は可能か(前田雅子,前田稔彦)
グラム染色でわかる菌のこと(舟橋恵二)
グラム染色でわかる菌以外のこと(山本 剛)
グラム染色結果の臨床への活かし方とその限界(河瀨京太郎,岡本 耕)
グラム染色と培養検査の結果がずれたときに考えること(福田 修)
グラム染色で抗菌薬処方量は減らせるか(瀧藤重道)

■検査室編
そうだ,検査室に行こう(手塚宜行)
血液培養&グラム染色報告の工夫(山田幸司)


特集の巻頭言

Choosing Wisely

血液培養&グラム染色に恋せよ――"Love is blind"という言葉があるように,検査をやるメリットや,やらないデメリットを強調した「ケツバイ&グラセン万歳!」という特集……?

……ではありません!

本特集は,血液培養やグラム染色という武器の使い方を詳しく解説していますが,あまり役に立たないシチュエーションや,検査から得られる情報の限界,実施にあたってのハードル(時間,設備,コストetc.)などにも触れているのが特徴です.

リソースの限られたクリニックでの実践や,外注検査の活用についても忌憚なく言及しています.
そのため,普段から血液培養・グラム染色を行う方たちはもちろんのこと,医療機関に検査室がなく,「ウチでやれるかな? う~ん……」という両検査に馴染みが薄い方にもぜひ手にとっていただきたい特集です.


エキスパートの解釈

血液培養やグラム染色検査は,検査結果が白血球数やCRPのようにわかりやすい数値ではないため,解釈のしかたが重要です.

菌血症をみつけ原因微生物を絞り込むだけでなく,感染臓器や重症度の推測,治療効果の判定まで,多くの情報を得られることがあります.

血液培養&グラム染色の結果をエキスパートたちがどう解釈して臨床に活かしているか,また,予想と異なる結果が出た場合の考え方や,見逃しやすいpitfallsなども深堀りして解説しています.

ご執筆いただいた先生方,ありがとうございました!

余談ですが,血液培養・グラム染色のエキスパートたちはユーモアあふれる方が多いのでしょうか?
今回の特集,読者をクスリと笑わせてくれる軽妙な筆致の先生が多く,読んでいて非常に楽しくなりました.

ぜひ御覧ください!

「治療(CHIRYO)」2024年1月号
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南山堂

文責:南山堂「治療」編集部 R


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