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【最新号紹介】治療(CHIRYO)6月号  終末期ケアのドラマチックcase files

2022年も早いことで6月を迎えようとしています。
雨に紫陽花の花が鮮やかに映える季節が近づいてきました。

治療6月号では、終末期ケアを取り上げます。教科書的に説明していくのではなく、普段から終末期ケアに携わっている先生方にお集まりいただき、先生方がその道を選ぶきっかけになった症例、思い出しては襟を正すような症例など、色あせない鮮やかなままの記憶、ドラマチックな症例を集めました。

特集の目次

■総 論
「感動」という“贈り物”を受け取る ─ケアの思想から考える(井口真紀子)

■がん症例のcase file 編
本人の希望を支え,200 km をつないだ訪問看護(廣橋 猛)
君が僕なら,どうする? “What would you do in my shoes?”(森 雅紀)
子どものために,治療に戻りたい!(佐藤麻美子,田上恵太)
最期のわがまま(相木佐代)
患者中心の医療の先(横山太郎)
どう話せばいい? ~在宅医療でのACP,余命の伝え方~(岡本宗一郎)
医師は涙を流してはいけないのか?(松本衣里)

■非がん症例のcase file 編
心不全症例のドラマチックケース
「また外来でお会いしたいです」(柏木秀行)
COPD 症例のドラマチックケース
「東京オリンピックを見たい」~コロナ禍でのCOPD 患者の終末期医療のケース~(森川 昇)
アルコール性肝不全症例のドラマチックケース
廃墟モーテルで亡くなったアルコール依存症患者に寄り添い続けた270日(犬尾 仁)
腎不全症例のドラマチックケース
代理意思決定をすることになった家族(関口亜美)
神経疾患症例のドラマチックケース
「てんかん」の事前指示って議論することがあるんですか?(山本大介)
精神疾患症例のドラマチックケース
重度アルコール使用障害の緩和医療に精神科はどうかかわるとよいのだろうか(杉原正子)
認知症症例のドラマチックケース
これってネグレクト?─ 認知症患者と家族たちの境遇と向き合い続ける─(中村琢弥)
救急領域症例のドラマチックケース
倫理委員会と患者家族の意思決定支援の狭間で(小林駿介)

■コラム
世界の安楽死現場を取材して(宮下洋一)

記録より記憶に

終末期ケアの対応をマニュアル的に学ぶことはできますが、悩みや感動はなかなか伝わりにくいものです。
患者と真摯に向き合い努力した記憶に残る症例でも、症例検討会で取り上げ共有されることは少ないでしょう。

違う意味での特別感

本特集には、そういった真摯に向き合った症例がぎゅっと詰まっています。
もちろん、学術的意義の大きい症例も大切ですが、それだけではない症例にこそ普段の診療を少しよくするヒントがあると思います。
「ドラマチック」な例の共有をもって、教科書的な説明で不足している部分を補完できればと思っております。

感動をみる姿勢

治療6月号の特集はがんの終末期ケア、非がんの終末期ケアの2つに大別されます。その前に総論としてこれら症例を読む姿勢を井口真紀子先生に、特集の後にコラムとして安楽死についてノンフィクション作家の宮下洋一さまにご執筆いただきました。
どちらも、読むだけにならず症例から学びを得ようと、一歩引いた立場に身をおける内容となっております。ぜひご覧ください。


新連載のお知らせ

6月号から新連載、コロナ禍での検疫を振り返り、これからのありかたを示す「アフターコロナの検疫」が始まりました。

著者は、田中一成先生(元成田空港検疫所 所長、静岡市保健福祉長寿局理事 兼 保健所長)です。

成田空港は日本最大の国際空港ということで、人員や安全面などのさまざまな制約があり、オリンピック・パラリンピック対応も相まって状況も次々と変化しました。
しかし、そういった中で実行された対応策にはさまざまな工夫がありました。

コロナをはじめとする感染症への今後の対策を考えるうえで、大いに参考になる内容です。
もちろん、普段触れることの少ない検疫について知ることもおもしろいです。ぜひご覧ください。

1月号からはじめた「治療」の読者アンケートも実施しております。ぜひ応募ください!
アンケートをお答えいただいた方には各種豪華書籍・雑誌の抽選がございます。

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文責:南山堂「治療」編集部 a

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