どれだけぶつかったとしても、存在を否定しない。
「出来なくても、バカじゃないよ。」
娘が3歳のとき、
怒り狂った私は「この馬鹿!」と娘を罵った。
最低だ。
今でも自分を殴りたい最低の言葉。
このとき、娘が私に言った。
「○○ちゃん(自分)は、バカじゃないよ。」
3歳とは思えないほど冷静に、真っ直ぐに。
私は、ハッとした。
誰もが生まれ持っている力。
誰よりも自分を認め信じて進んでいく力。
その強い力に。娘自身が持っている姿に。
ハッとさせられた。
出来ないことに対する見方が変わった。
娘のことを、ただただ好きになった♡♡♡
比較してしまうと、
平均して出来ないことも多い発達障がい。
こだわりすぎて嫌がられることも、
理解されなくて誤解されることも、
しつこすぎて煙たがられることも。
あれもこれも出来なくても。
自分を認められる強さがあれば、大丈夫。
決して存在を否定しない。
私の失敗は、もう繰り返さない。
・‥…━━━☆
今から10年前。
「太っていてごめんなさい。」
そう思いながら、私は電車に乗っていた。
誰も何も、私に言ってきたわけじゃない。
そう、私が勝手に自分で自分を否定しただけ。
隣の人に迷惑にならないように、
長椅子に座るときは出来る限り
大きな身体をコンパクトにすぼめていた。
それでも、はみ出していたんだろう。
空いてる席を探して、
視線をグルッとまわした後に、その人は チッ!と舌打ちしたように見えた。
私の隣の席は、
きっと一人座れない程の隙間なんだ。
そう思ったら、
この世界から存在を消したくなった。
もちろん、たった一回の出来事で
急にこんな思考になったわけでも、危機的な感覚に陥ったわけではない。
小さい頃から
「出来ないなら、頑張りなさい!」
そう言われ、頑張ると褒めてもらえた。
自分の存在と、頑張ること認められることを
いつしか結び付けて考えるようになっていた。
「頑張っても痩せられないこと」は、
自分の存在価値を、どんどん下げていった。
そんな弱い私には、
私に向けられたかすら分からない「チッ!」
それだけのことが、たったそれだけが。
消えたいと思うほどの出来事になった…
人は、弱い。そして、人は強い。
・‥…━━━☆
今でも、私は太っている。
妊娠・出産を経て、痩せて、
一人分の席におさまる体型にはなったけど、
デカい図体であることは変わらない。
太っている自分を認めるとか
痩せることを諦めたとかではなく、
否定する感覚そのものが無くなった。
自分で自分を信じて認めてあげられる。
その強さを、取り戻したから¨̮✧
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