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鳥見日記<O公園編>2023年4月 オシドリの夫婦

    先日、鳥見仲間で茶飲み友達のモカさんとO公園で待ち合わせをしました。
 約束をしたものを渡すという理由だったのですが、せっかくなのでO公園で鳥見もしました。

 O公園には秋の早いうちからオシドリの姿が見られました。
 そのオシドリはカルガモと一緒に行動をしているのが不思議でした。

 ある日、たまたま雑談をした人から、O公園のオシドリは美人のカルガモを好きになってしまって、家族と別れて暮らしていると教えてもらいました。

 どこまで真実かはわかりませんが、実際、カルガモと一緒に行動をしているのを見ていましたから、そういう事もあるのかなと思っていました。

 O公園を歩いているときにモカさんが
 「あれ、オシドリじゃない?肉眼だからわからないけど」
 そうに言って池の中央を指しました。

 私は首にかけていた双眼鏡で探しました。
 どれどれ……

 「あ、オシドリですね!」

 カラフルなオシドリのオスはすぐに見分けがつきました。

 隣にいるはずのカルガモの彼女の姿はなく……

 「隣にいるの、オシドリのメスじゃない?」

 モカさんと二人で
 「えぇっ?」
 「あれっ?」

 疑問符をたくさん口にして、やはりオシドリのメスであると確認し合いました。

オシドリのメス、オス

 なんだか、ガッカリ……

 私は禁じられた恋みたいな幻想を抱いていたようです。

 オシドリは一年でつがいを解消するのでした。
 それを忘れていたわけではないけれど。

    「ふられちゃったんだね」
    どちらが、とは言わない私。

    オシドリのオスがひとりぼっちなのもたまに見かけていました。
    関係あるのか、分からないけど。

 モカさんが
 「よかったじゃない」
 そう言ってなぐさめてくれました。

 そう、良かったのです。
 今年の夏はきっとかわいいオシドリのひなが生まれることでしょう。

   カモ類はメスの方が少ないので、美人なカルガモの方もオスが放っておかないはずです。

 オシドリのつがいは楽しそうに池を泳いでいきました。


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