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探鳥会レポート<T峡編>3/3話 2023年1月 

    先日、ニコ支部K分会主催の探鳥会に参加しました。
 場所はT峡です。

 ダム湖の隣にY山という戦国時代に山城が築かれた、見晴らしのいい山があります。
 これから山に登るそうです。

 登山道に行く途中、ルリビタキのメスタイプがフェンスに止まっていました。

 探鳥会ご一行、鳥を驚かせないように、ゆっくりじりじりと進みます。
 周囲の人がルリビタキの位置を教えてくれたので、みんなでゆっくり見ることができました。

 あとでベテランの人たちが感心していました。
 「さっきからたくさんの人がいたのに、ぜんぜん動かなかったね」
 「寒いから動きたくなかったんだよ」
 「せっかく羽を膨らませてあったかくなったのに」

 その話を聞きながら、寒いから動きたくないというルリ子ちゃんに親近感を持ちました。

フェンスの上から
動きたくない、ルリビタキ

 山頂まではほぼ階段だったのですが、一段一段が高く、こちらにお住まいの方は足が長くていらっしゃるのね……と思いました。

 「はー……頑張った……」
 こう言ったら
 「はい、頑張った!」
 と、隣にいたベテランさんから言ってもらえました。

 Y山頂には神社がありました。
 何人かが手を合わせていたので、私もお参りをしてきました。

 目のいい人が鳥を見つけました。
 「あ、エナガ」
 南側の木にエナガがたくさんいて、飛ぶ毛玉のように移動していきました。

中央にエナガ
(わかりにくい)

 エナガを楽しんだ探鳥会ご一行は、山頂でゆっくりすることもなく、反対側の登山道を下りました。
 少し下ったところに展望台があり、トイレ休憩となりました。

 つづら折りの道をくねくねと下っていきます。
 こちらの登山道はそんなに急な階段ではなかったので少し楽でした。

 W川まで下りてくると、川沿いの遊歩道を上流に向かって進みました。

 流れが急なところで足を止めて
 「ここがカワガラスポイントです」
 「よく探してみて」

 そう言われたので、水面に目をこらしたのですが、分かりませんでした。

 代わりにキセキレイが姿を見せてくれました。
 キセキレイは川の石に付いたコケを食べている様子でした。

コケか、小さな虫を食べています

 カワガラスポイントでUターンしました。 W川沿いの遊歩道とY山の登山道が交差するところで橋を渡り、元の集合場所へ向かいました。

カイツブリ
水が澄んでいて足が丸見えです

 この頃になると私は最後尾にいました。

 最後尾にはとても詳しいベテランさんがいて
 「チャッチャッ、って聞こえる」
 「そこのやぶにウグイスがいます」

 「チャッチャッはウグイスで、チャチャチャと早く鳴くのはミソサザイ」
 こんなことを教えてくれました。

 最後尾が戻ったのを確認して
 「鳥合わせを始めます」
 という合図がかかりました。

 探鳥会で見られた鳥を確認する作業です。
 「ルリビタキ」「はい」
 「エナガ」「はい」
 「キセキレイ」「はい」

 「他に気がついた鳥はいますか」

 ここで最後尾に一緒だったベテランさんが
 「ウグイスがいました」
 こう発言し、ウグイスが観察できた鳥に加わりました。

 T峡は移動した距離も長かったのですが、いろんな鳥に会えて、充実した時間になりました。


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