探鳥会レポート<K別荘地編>2/3話 2023年4月 オオルリの歌
先日、ゆる支部の探鳥会に参加しました。
場所はK地区という別荘地です。
探鳥会ご一行は大きい道に出ました。
車に気をつけて進みます。
ゆる支部とニコ支部を掛け持ちしている方で、清楚で美しい女性がいます。
リュックを背負っても可愛いらしく、夏服はポケットが少ないからとエプロンみたいな服を着ていましたが、それすらドレスのように着こなします。
この方は鳥を探す目がすごくいいのです。
ご令嬢は道路の向こうの木を指し
「アカゲラ!」
「その木の、ふた股になっている、真ん中」
スコープ隊がすぐに気付いて
「でかした!」
そう言ってスコープで焦点を合わせました。
私は鳥が見つけられないことが多いのですが、しばらく眺めていたら、アカゲラを見つけました。
アカゲラはY字になっている木の股のところに張り付いていました。
黒っぽい背中を向けていて、ほとんど木です。
よくあれを見つけたなぁと感心しました。
少し先へ進んだところで、鳥が飛び立ちました。
それは頭上の枝に止まりました。
下からだと鳥のおなかしか見えません。
あれはなんだろうと、しばらく鳥の白っぽいおなかを眺めていました。
観察しているうちに複数の人の目撃証言から「目のところに黒い線が見えたからゴジュウカラ」ということになりました。
そのうちゴジュウカラが鳴き始めました。
ピーピー ピーピー ピーピー
「あれがゴジュウカラの鳴き声ですか」
感心しつつ先を進む探鳥会ご一行でした。
メジロやトビを観察しました。
やがて探鳥会ご一行の目の前に谷底のような土地が見えてきました。
ここはT出版社の馬場だそうです。
馬がいなくなっても、税金対策で土地を持ったままにしているのだろう、ということでした。
谷底は私有地のため立入ができないそうで、良さそうな観察場所を目の前に、指をくわえる探鳥会ご一行でした。
谷をぐるりと迂回して歩いたところ、きれいな鳴き声が聞こえてきました。
ピリルリピリ~
探鳥会ご一行は急いで声の主を探します。
やがてひとりが木の上を指しました。
「オオルリ」
しかし、真上すぎて見えません。
探鳥会ご一行はしばらく上を眺めていたのですが、オオルリは飛んで行ってしまいました。
谷の反対側はマンション街でした。
ここも別荘地だそうです。
管理棟のトイレを使わせて欲しいとお願いしてあるそうで、ここで休憩になりました。
トイレを済ませて周辺を歩いていると、
「オオルリ!」
「こっちからがよく見える!」
そんな声がかかりました。
葉っぱの少ない、割と見やすい枝の上で、オオルリが歌っていました。
しばらくその枝にいて、参加者を楽しませてくれました。
3につづく。
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