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山歩きで鳥見3<アカゲラ編>

 T峠を経由してK沼まで戻りました。

 私たちが何故A山に来たかというと、いつも私たちが読んでいる野鳥ブログに「A山でキビタキが合唱」と書いてあったからなのです。

    私とモカさんは
    「いないね、キビタキ」
    そうに話していました。

 お弁当を食べてから、もう少しK沼周辺を歩くことにしました。

 朝とは少し違う道を歩いていたら、さっそくモカさんが鳥の姿を認めました。
 「いた、キビタキ!」
 しかも、2羽いました。

 そうそう、昔の人が言いました。
 2兎追う者は1兎も得ず、と。

 2羽もいたため、慌てた私は、米粒のようなキビタキしか撮れなかったのでした。

 だって、オスとメスのつがいだったら、つがいで撮りたいじゃないですか……。

真ん中の方に、キビタキらしき影

 残念無念。

 「なんで撮れないん」
 見つけてくれたモカさんもガッカリ。

 キビタキがまた戻ってくるまで少し離れることにしました。

 K沼を4分の3ほど回ったときに、モカさんが別の鳥を見つけました。

 双眼鏡で覗きながら
 「いた、アカゲラ!」
 「白樺、左、上の方」
    簡潔に、的確に教えてくれました。 

 モカさんの見ていた方向に2本の白樺がありました。
 左の白樺の、上の方を双眼鏡で見てみたところ、黒と赤い色が見えました。
 「本当、なんかいる」
 カメラで狙うとそれはアカゲラで、幹周りをくるくる移動しているのでした。

目立つ色です。
人が来ると木の裏に隠れます

 姿を見失っても待っていれば1周してまた前に来ました。
 思いがけなくアカゲラを撮れたのでかなり満足でした。

 キビタキには再び会えなかったのですけど、また次の機会を狙うことにします。

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