君の名はルリ子 鳥見散歩<T沼編>2/2話 2023年12月
先日、鳥見仲間で茶飲み友達のモカさんと鳥見に行ってきました。
モカさんが足を止めました。
「いた!」
「ジョビオ!これはわかりにくい!」
「どこ?」
モカさんは私の立っている場所から
「この角度、桜の木の太い枝の下」
太い枝の下側、幹にもいない、枝にもいないと探して、やっと見つけました。
「いた、ジョビオ!」
ジョビオを見つけられて嬉しかったです。
またモカさんが足を止めました。
「この鳴き声、ウグイス?」
木の枝が水面を覆うようにせり出しているところ、落ち葉が積もって浅くなっている水辺、藪の中を鳥が動いています。
「ここ、鳥が好きそう」
じっとしていると、鳥は藪の中を移動して、ぱちゃっと一瞬だけ水浴びをしました。
モカさん曰く、目の所に線が入っていたからウグイスでいいと思う、とのことです。
さらにじっとして待っていると、メジロがやってきました。
メジロも一瞬だけ水浴びをしていきました。
小鳥が水浴びに来るいい場所なのですが、細い枝が多く、うまく撮れなくて悩ましかったです。
不意にモカさんが言いました。
「おなかすいた」
「みかんならあるよ」
「寒くなるからいい」
結局、アメちゃんで空腹をしのいだモカさんでした。
道を歩いているとき、足下から鳥が飛び立って、木の枝に止まりました。
「ジョウビタキですかね?」
「白い紋付きがないね?」
よく見ると、ルリビタキのメスタイプでした。
「ルリ子!ルリ子!」
私は“ルリ子は俺の女”と言わんばかりに呼び捨てていました。
それが良くなかったのか、ルリ子(仮名)はパッと飛んで行ってしまいました。
撮れなかったので残念です。
モカさんが水面を指して言いました。
「遠くに1羽だけオナガガモ」
「本当だね」
「そこにいるのはホシハジロですかね?」
良く見るといろんな水鳥が来ていました。
入り江の片側にはオナガガモの群れ、もう片側にはカルガモの群れがいました。
カモの姿が多く見えるあたりを歩いて元の駐車場近くまで戻りました。
鳥を見つけたのはモカさんでした。
「いた、アオジ!」
「まさかの!」
地面にアオジがいて、何かをツンツンしていました。
アオジを驚かさないように気をつけながら撮っていたら、後ろから声をかけられました。
「ヤマガラでもいたかい」
後ろには高齢の男性が3人いました。
アオジがいると答えると「仲間がエサをやっているからね」ということでした。
看板に箱がくくりつけてあって、中にひまわりの種とトウモロコシの粉が入っていました。
T沼には出島があって、こちらも見てみたのですが、特に鳥はいませんでした。
駐車場に戻ろうとした時にモカさんが鳥を見つけました。
「いた、ジョビオ」
ジョウビタキのオスが枝に止まって尾をぷるるとふるわせていました。
にんげんはあまり好きではないみたいでぷいっと飛んで行ってしまいました。
T沼を楽しんだので、お昼ご飯を調達しに移動しました。
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