見出し画像

森の奥へ 探鳥会レポート<G施設編>4/4話 2024年5月

 先日、G施設というこども向け施設主催の野鳥観察会に参加してきました。
 観察場所はG施設です。

 カワセミやカルガモ、亀を見た参加者は、東屋に向けて進みました。

 役員のIさんがO分会長に報告していました。
 「向こうでキビタキが鳴いています」

 O分会長は参加者に向かって
 「キビタキが鳴いているそうです」
 「もう少し歩いてみましょうか」

 園内の奥は野鳥の森という名前ですが、いつもは鳥がいません。
 今日はその森の奥から「ピッ ピッピル」と聞こえてきました。

 かすかに聞こえるキビタキの歌を聞きながら野鳥の森の中を少し歩き、東屋に戻りました。
 遠すぎて見つけられませんでした。

 「鳥合わせを始めます」

 鳥合わせとは野鳥観察会で確認した鳥を照らし合わせる作業です。
 今回、いつもは指名されない役員さんが鳥合わせの用紙を読み上げました。

 「カワセミ」
 「カルガモ」
 「キビタキ」

 次の野鳥観察会は2月だそうです。
 毎月行っている探鳥会の紹介もありました。

 今回の参加者はおとなしい人が多かったです。
 でも、最後に毎月の探鳥会の質問がたくさん出ました。

 鳥は少なかったけど好評だったみたいです。

 「カワセミがまた来ると思うので帰りに見ていってください」
 こうして野鳥観察会は解散となりました。

 参加者が見えなくなってから、役員も駐車場に向けて歩きはじめました。

 O分会長はG施設運営委員会の役員でもあるらしい。
 G施設の整備についてSさんの考えを聞いていました。

 G施設の野鳥の森は、かつては鳥がたくさんいたそうです。

 植物もいつの間にか外来種のものばかりになってしまったそうです。
 表土をはがしたら在来種が戻るだろうか、なんてことも言っていました。

 池にも外来種がたくさんいるそうです。
 トンボのヤゴを食べてしまっていたり、カワセミのエサになるような小さい魚を食べてしまっているそう。

 そんな議論をしていたら通りすがりの方に声を掛けられました。

 「野鳥 友の会の方ですか」

 先導のSさんがさっと出て
 「今日はこちらの施設で野鳥観察会があったんです」
 「こちらの施設では定期的に鳥の観察会をしているんです」

 「今日は向こうの池でカワセミが出ましたよ」
 「まだいるかもしれないので、良かったら行ってみてください」

 とてもていねいに対応していました。

 Sさん曰く
 「だって、あやしいとか思われたら嫌じゃないですか」

 「ていねいに対応しておけば、少なくとも嫌な風には受け止められないでしょ」
 「野鳥の会を嫌な団体だって思われたくないんです」

 Sさんはいつになく饒舌でした。

 野鳥の会をこんなに大事にしている人がいると思いませんでした。
 ここまで言う役員さんにはなかなかお目にかかれないです。

 ニコ支部O分会の居心地の良さはここにもあったかと思いました。

 駐車場に着いて、お礼を言いあいながら解散となりました。

鳥が撮れた!と思ったら
カオジロガビチョウでした。残念。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?