学会は最高のエンタメ
私は50代高校教員ですが、学会に二つ所属するようになりました。このコロナ禍で学会もZOOM開催となり、今まで縁遠かった研究者様たちの世界が本当に身近になりました。
国際理解教育学会
入会させていただいた経緯は、3年前にJICAの教師向け開発教育研修に参加した際、学会の先生方にお世話になり、入会をお誘いいただいたからです。
それ以前に、地元のJICA教員研修にも参加・発表していたので、東京での受講は憧れの学びでした。
学会の先生方の知的かつパワフルな存在も魅力で、おずおずと初!学会入会。
そして、その翌年には地元で学会が開催され、おずおずと初学会参加!
これが面白かった!
様々な学びをそれぞれの研究者の視点と切り口で深堀りした報告をいくつも聞いて、授業実践へのやる気が沸きました。
しかし、学会参加のために、時間とお金を割くことは高校教師にとって容易ではありません。
入会したものの、年に一回の学会誌を見るだけで終わりそうでしたが、今年はZOOM開催となり、ドキドキしながら興味のある報告に参加しました。
分科会での議論は、私にはチンプンカンプンでした。
でも、これも「わからない~~~!」という大きな刺激でした。
全国大学国語教育学会
国際理解教育学会入会からはずみがついて、
今年4月より全国大学国語教育学会に自ら志願して、入会させていただきました。
自分の専門である国語教育をもう一度学び直し、日々の実践に研究者としての視点を(勝手に)加えてみたかったからです。
今年の学会はZOOM開催で、自分の興味のある「書くこと」を中心に報告を聞きました。
やはり現場の先生の報告は共感できます。
なかでも、「生徒の書けないこと」を大切にする実践や「いいかっこつけて嘘書いちゃうんだよね」的な生徒に焦点を当てる研究に惹かれました。
現場の研究とは、まさにこういう生の生徒をみとって、共感して、それでも成長を促したい(これも勝手な教師的感想?)という点かと思います。
いくらお偉い大学の先生に「資料の文献とあなたの報告の趣旨がずれまくってる」と指摘されても、報告者はそれを報告したことにすごく意味があるなあと思いました。
私も現場ならではの報告、したいです!
学会の面白さ
学会に参加する面白さは、実はまだまだ体感しているとは言えません。
生来の気弱さのゆえ、交流会には参加していないので、報告された先生方の生のお声も聞いていません。
しかし、学会での発表は、報告者自身の発見に満ちている点がエンタメです。
最近、ZOOMでの学び系サイトがたくさんあって、いくつか参加するのですが、受け売りの学びをまとめただけの講座もあります。
それでは物足りない。
あなたは何を発見したの?と言いたくなってしまいます。
教育者+研究者
二つの学会参加を通じて、自分の中に授業者としての在り方以上のものを植え付けたいと思うようになっています。
研究者的な視点で、自分の授業や生徒たちをみていく。
そうなってくると、毎日の授業でどんどん課題が出てきて、このところもやもやしっぱなしです。
自分の授業はただの自己満足なんじゃないかと不安で仕方ありません。
次の学びが必要な段階かもしれません。
学会入会はオススメ
私は教員なので、教育系の学会に所属していますが、
ご自分の専門から興味のある学会に入会してみるのは面白いと思います。
検索してみるといろいろな学会がありますよね。
ちょっとお金はかかりますが、最高の学びの場が得られるかもしれません。