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「3年の星占い」のすすめ*𓈒

こんばんは☽*𓈒
今日は私の大好きな本の紹介です。

「3年の星占い」のすすめ

「石井ゆかり」さんはご存じでしょうか?
占いに特別興味がなくても知っているであろうライターさんです。
星占いを読み物に変えた人物です。


10月を過ぎて今年も残り3ヶ月の頃になると気になってくるのが来年のことではないでしょうか。
女性誌の12月号には来年の運勢が大きく掲載されたり、中綴じ付録で12星座の運勢が入っていたりします。

「3年の星占い」は各星座毎の3年分の流れを読み解く本です。
3年分なので発売されるのは3年毎。
この「3年」という時間の流れがとても絶妙なのです。

本書の中でも書かれていますが
3年とは
「ある程度時間がかかることが完成する期間」
というイメージがあります。

特に日本では、少し古い言葉かもしれませんが
「石の上にも3年」
という言葉があるように、1年ではまだわからないものが、3年経てばある程度わかるようになり、見通しがたってくる時間なのかもしれません。

時代の流れや運の流れというのは、1年では断片的でわかりにくいですが、大きな流れから捉えた時に、どこへ進んでいるのかがはっきりと見えてくるものです。

流れを見据えて目標を掲げるには、10年では長すぎるし、1年ではまだ完成はしないでしょう。
でも3年の流れなら、目標を掲げたら3年後にはそれが叶っている・完成している可能性があります。

振り返った時にもちょうどよい時間です。
この3年間は私にとってどんな意味があったのか。
日本の中学・高校はそれぞれ3年間で、思春期の子どもたちは目まぐるしい成長を遂げます。
大人になっても3年という区切りの感覚はどこかで残っていて、成長や足跡を感じることができるのだろうと思います。

石井ゆかりさんの読み解く3年の星占いは、ただ運勢を読んだものではありません。
3年全体を風景として物語として書かれていています。
そして各年ごとやテーマごとに少し詳しく解説してくれています。

ですが、その本の中では決して
今はこういう時期だからこうしたほうがよい
こういうことは控えたほうがよい
というような
読み手の選択の自由・選択の意思
を奪うような言葉は書かれていません。

人によっては運勢を知りたいのだから答えを、言い切ってもらったほうがよいという人もいるかもしれません。
占いなのだから今どうすることがベストなのか
答えを教えて欲しいから読みたいという人もいるでしょう。

この本に限らず石井ゆかりさんの本にはそういった答えは書かれていません。
答えはあくまで受け取る自分の中にあって、こういう時間の中にいますよという読み解きのような感じです。
あなたは今こういう時間の物語にいることを教えてくれます。

その選択の自由、余白を残してくれるところが私にとってはとても読んでいて気持ちがよいのです。
私だけでなく、多くの人がそう感じているから売れているのだろうと思います。

博識で洗練された文章なので、読み物としても十分に魅力的です。
本の作りもちょうどよくて何度も何度も読み返したくなります。
その文章に触れる度に、自分の中に広がるものがあります。

占星術的視点からのすすめ

西洋占星術を一通り学んだ視点からおすすめの理由です。

西洋占星術において
運勢というのはトランジット(今の星の配置)から読み解いていきます。
一般的に12星座の占いは
ソーラーサインシステム
という太陽があるサインを1ハウスとするハウスシステムを使う方法です。
 例)太陽星座魚座であれば魚座を1ハウス

石井ゆかりさんの本もソーラーサインシステムを使って書かれています。

でも個人的な運勢を読み解こうとした場合、日本で一般的に広く使用されているのがプラシーダスシステムです。

占星術のハウスシステムには10種類以上もあり、これが正しいというのは存在しません。
とはいえ、一番スタンダードなのがプラシーダスシステムで、雑誌の星占いのような太陽星座で読むときは出生時間不明でも使えるソーラーサインシステムを使います。

どちらが当たっているかと聞かれたら
どちらも当たっています。
これは私個人の考えではなく多くの占星術家が言っているものです。

ソーラーサインハウスと
プラシーダスは連動している
両方が影響しあっている
と捉えるのが一番しっくりきます。

なので、出生時間無しで読んでいるものだから当たらないというわけでは決してないのです。
占星術を学んでから読むと、サイン、ハウス、アスペクト、エッセンシャルディグニティなど丁寧に読まれていて、とても勉強になります。

個人的な運勢を詳細に占ってほしいのであれば
占星術家から鑑定をしてもらえばよいと思います。
トランジットだけでなく、プログレスやソーラーアークなども含めてもっと詳しく読み解いてくれるでしょう。

2024年から2026年の星の動きは、時代が本格的に動くことを示していて、これまでのやり方がどんどん通用しなくなると言われています。

こんな激動の流れの中で、
どんな3年になるのだろう?
この3年間で何をしよう!
と楽しみながら時間の流れを知るには、この
「3年の星占い」
がぴったりです。

占いに興味がない方も是非読んでいただきたい本です。占いの概念が変わります!







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