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プツンと切れた心の糸


自分と他人、意見が違って当たり前。そうわかっちゃいるんだけれど。

アドラーさんのおっしゃるには、個人は個人で完結している。他人の課題に入り込む事をせず、そこはちゃんと切り分けが必要。


そう、ちゃんとわかっていたつもりだったのに・・・


先日「もうあかん、これは離れろってことやわ」と根をあげてしまった。 アドラーさん、ごめんなさい・・・😞


疫病の話の中で

習い事の先生とお話しする機会があって、緊急事態宣言が出たら教室をお休みにするか〜という話しをしていたところ・・・

「変異したのってね、感染力が強くて怖いのよ」とか「早くワクチンをうてるようにしてもらわないとね」とおっしゃる。とても早口になる心理。怖いのだ。ああ、不安でいっぱいで怖いんだなぁ、テレビばっかり見てるのかな〜。

「ウイルスって変異し続けてますよね」とか「ワクチンの安全性がまだわかりませんけど」とか言ってみた。けれど全く耳に入らないご様子で、ああ、深追いは無駄だな〜といつものようにサラッとスルーしようとしていた時・・・

「言っても理解できない人たちってね、ホントにいるのよね、そういう、もうどうしようもない人はマナーが悪いの!

ヤレヤレといった顔でそう言われた時、息が吸えない感じになった。え?なんだろう?この違和感・・・

ここで冷静に文字だけを見れば、そういう人たちもいるのは確かだ。けれど、その場の空気から「これだから無知な人は!!」という黒いオーラのような何かが伝わってきて、無言になってしまった。


私が固まっているのに気が付いたかどうか知らないけれど、先生の言葉はさらに続いた。

「このままいったらね、数万人、(ストレートすぎるので自粛)よ!」

心の中でプツン…と音がして、また数秒、息が止まった。やばい・・・本当に死んじゃう(笑)

そうしてだんだんと・・・自分の顔から笑みが消えて無表情になっていくのがわかる・・・(∋_∈)

えー!!!なんだこれ?・・・どうしよう・・・!!!なんでこのタイミングなん?ええ〜〜〜!?


ここで氣持ちの糸が切れたということは、もうそれまでにほとんど切れかけていたんだろうな、そう思ったのは、その場を後にしてからだった。


先生個人のことを中傷するつもりは全くないので、詳しいことは割愛するけれど、ちょっとした「違和感」の積み重ねがあり、表面張力で踏ん張ってたところへ、最後の一滴が落ちた。そしたら「不愉快」が溢れ出してしまった。


無表情のまま、これからどうしよう〜と考えた。

「違和感」が限界を越えてしまったら、こうなるのか〜と冷静な自分がいて少し笑えた。



人にモノを教える作業って、教える側に根気がないと続かない。そしてまた、先生がその状況を楽しめる人でないと、教えられる方が続かない。

自分も、中高生の文化祭の花展のお手伝いなどをすることがあったのでよくわかる。打てば響く人がいる一方で、誤解したまま突っ走るタイプの人やその他もろもろ。。。💦(お花の場合、突っ走ると「あ〜切っちゃったんだ〜」となります🤣)

地味に根気強くて、そんな状況を楽しむ余裕があって、人と関わることが好きな素敵な人たち、趣味の習い事の先生ってそういう方々だと思ってきた。

それでもやっぱり人間だから、いろんな愚痴が溜まる氣持ちもわかるし、そういうのを吐き出す他愛のないおしゃべりも込みでレッスンを受けていたんだけど。


今回の会話、先生にしてみれば、いつものレッスンの時のいつもの愚痴程度の言葉。この状況が早く終息して欲しいと思う氣持ちは同じだと思うし、あの非難の言葉は決して私に向けられたモノではない。それはわかっているんだけれど。

文字にして見ると、取り立ててどうってことない文章じゃないか?と思うけれど、あの時の言葉から伝わってきた「陰の氣」が、私にとってはどうしようもなく「不愉快」だった。

「自分はちゃんとしてるのに!周りのせいで!こんなに怖い!もう嫌だ!」言葉にならない先生の声が、とても辛くて悲しくて。でも私にはどうしてあげることも出来ない。だってこれは自分で氣づく以外に方法がないことだから。


「こんな話ししてて、急ですみませんけど・・・あの、レッスン辞めます」

簡単な短い言葉ひとつで自由になった。

言っちゃったすぐ後は「うわ〜〜〜!言っちゃったよ」とかってちょっとバクバクしたけれど、なんかホッとした。


数日経って、今思うこと

先生が心配しているように「数万人・・・」なんて事が実際起こるかもしれないし、起きないかもしれない。これから先のことなんて、誰にもわからなない。

人である以上いつか必ず最期の日が来る。その原因が今回の疫病なのか、他の病気か事故か、老衰か、今のところわからないだけ。

わからないから不安に戸惑う人がいるのも事実だろう、もちろんそれが悪いなんてこれっぽっちも思わない。

私は「ただそれだけのことだ」と思っている。だからそれまでは一生懸命楽しく笑っていたい。


心に落ちる「最後の一滴」はいつ起きるかわからない。今回のことで身に沁みた。

自分の心に溜まる「他人に対する違和感」に鈍感になるように心がけすぎていたのかなぁ。よくない癖だな、そんな風にちょっと反省もした。これからは爆発する前にちゃんと吐き出せるように、もう少し自分に声かけしてあげようとも思った。


それでも我慢し続ける「不愉快な関係」はやっぱりオカシイ。アドラーさんもそこんところは理解してくれるかな〜(笑)


ということで・・・忘れちゃわないように書き留めました。(最近、すぐ忘れちゃうんだよね・・・とほほ💦)






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