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上からものを言うクセのある人に共通すること


「みなさん、気が緩んでいらっしゃる」

「まだまだ自覚が足りてらっしゃらないのではないか」

一見すごく丁寧なんだけど、なんだかとても上から目線に聞こえる。

緊急事態宣言が出る前あたりから、小池知事のそんな物言いに違和感を感じたのは私だけかなあ。

オーバーシュートやロックダウンと言ったカタカナ言葉を多用するのも有名だけど、それもマウンティング、つまりは知識がない人を下に見た、自分のほうが上だと無意識に感じておられるからと思えるのだけど。

今回のコロナ騒動では、まわりの身近な人にもSNS上の発言でそんなマウンティングの気配を感じて、ちょっと引いてしまうというか、距離を置こうと思える人がいた。

一人はカッコよくて(男性)、かなり好感度高い人だったので、とても残念。

そしてもう一人(女性)は、以前からそんな噂があり、仕事も干されたと耳にした人だったので、なるほどそういうとこがみんなの反感を買ったのねと腑に落ちた。

男性のほうは、コロナ禍にあって、いち早く人の不安を煽るような不確かな情報をやたらシェアして騒動を煽動してる感じだった。(私も最初の頃はすっかり振り回された)

だけど、ちょっと事態が落ち着き始めると今度は「いつまで情報に踊らされて自粛してるんだ」と言い始め、自分はもう次のステップに進んでる、だから人が集まるイベントも自らやっちゃうよ、みたいな。

それまでかなりもっともらしい発言で一目置いてたのが、化けの皮が剥がれたというか。

あ、この人、調子もんなだけなんだと悟ってしまった。


そして女性のほうは言葉使いがいちいちマウンティングなのに全然気付いてないらしい。

たとえば、"わかってますか?"  (知ってますか?でいいでしょ、そこは)

"できてますか? " (やっていますか?で、できてるかどうかは問わなくていい)

"寄り添えてますか" (いやもう大きなお世話)

てな感じで、いやもうほんとそういうとこだって!と、ついつい突っ込まずにおれない。


その二人はお互い知らない同士だと思うけど、私から見て共通することがある。

それは、人から先生と呼ばれる立場だってこと。

男性のほうは、噂によると、信者ともいえる熱狂的なお客さんを大勢待つほどらしい。

常日頃、人にものを教える人たちって、一種の万能感みたいなものを身につけてしまうのかもなあ、とこの二人を観察して思った。

でも、今まで先生と呼ばれる人たち(医師や教授、料理研究家など)を仕事で取材させていただいたけど、功績を残しておられる本当に優秀な先生ほど腰は低く、誰に対しても平等に接してくれるというのも共通するところなんだよね。


別に謙虚でなくたっていい。

人に教えられること、自分にしかできないことは、どんどん伝えてほしい。

けど、だからって人を見下しちゃいけない。

その知識、ノウハウはえらいけど、あなたは同じただの人。

そこ勘違いすると、まわりに誰もいなくなるよ。



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