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ここ最近のカクマ情勢

ここ最近のカクマ難民キャンプ&カロベイエ難民居住区内での民族間衝突について。

1ヶ月前くらいからナイロビや中心都市での反政府デモが日本でもニュースになっているけれど、それとは全く別にカクマも色々あったここ最近💧

ことの発端は、6月20日難民の日に開催された祝典イベント。


こーんな感じで出展ブースが出てたり、民族ダンスがあったり、賑やかに行われたその裏で、なにやら色々あった模様。。。

エチオピア出身(Anyuak族)と南スーダン出身(Nuer族)の難民の若者たちがバンダナ?の取り合いから、片方が刺され(幸いにも軽傷)、それがきっかけでグループ間での小競り合いに。
それがさらに大きくなり、民族間での衝突に発展し、死者も発生する事態に。。
元々少数のAnyuakに対して、キャンプ・居住区内でも大多数を占めるNuer、一部の中間民族もAnyuakに加わり、他民族間での抗争にまで発展しまったよう。

すぐにUNHCRや警察が介入し、2週間ほどで事態は治まったものの、10人以上の死者、多くの負傷者だけでなく、700以上のシェルター(住居)が破壊されてしまった。
さらに、とばっちりを恐れて、キャンプ・居住区外に避難した難民の人々は6000人という情報も…。
両親が子どもを学校に行かせることも心配して、未だに生徒たちは半分程度しか学校戻ってきていないよう。

(ちなみにこの治安悪化は難民キャンプ・難民居住区内だけに限ってであり、私たちが暮らすカクマタウンは至っていつも通りなのでご心配なく✋)

ここで誰もが疑問に思うのは、なんでこんなちっちゃなケンカがここまでの事態に???ということではないだろうか🤔

私にもはっきりした理由はわからないけれど、次のようなことは直接的・間接的に影響をもたらしてるんじゃなかろうか。

1. 手持ち無沙汰な若者たち

ここには、血気盛んな難民の若者がすごーく沢山いるわけだけど、学校にも行かず仕事もせずフラフラしている子たちはやはり多い。
やることがない、という感じだろうか。
難民の若者の中には、先生をやっていたり仕立て屋さんをやっていたり、本当にしっかりした子たちもたくさんいるけれど、その一方でどこかでドロップアウトしてしまったり、やりたいことも特に見つからず、フラフラとたむろっている子たちも非常に目につく。
これが、難民として将来に希望が持てないからなのか、与えられることに慣れすぎてしまっているからなのか、この辺の根本原因はもっと深ぼる必要はありそう。

2. 争いが日常的だった生い立ち

これはケニア人やほかの難民が特に南スーダン人に対して持っている意見?偏見?だが、彼らは非常にカッとなりやすく、暴力的だと。
文化的に、という意見も聞くし、民族同士での争いが日常である生活を幼少期に過ごしていたから、という意見もある。
ここらへんはぜひ南スーダンの専門家に聞いてみたい👂

このほかにも、限られた資源をめぐっての日常的な民族間でのいざこざとか、難民としての生活へのストレスとか、きっと色々な原因が複雑に折り重なって、今回の事態にまで発展してしまったんだろう。

何はともあれ、ヘイトがヘイトを呼ばないように、自国の紛争や不安な生活から逃れてきた先のこの場所が安心して暮らせる場所であるよう、みんなが努力しなくてはいけないと思う。

難民のユースグループが作成したメッセージ


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