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稲の苗づくり

4月8日に播種してから、4週間が経過しました。
播種後は、太陽シート(シルバーシート)をかけて保温します。
10日ほど経って、少し芽が出揃ったぐらいで太陽シートを外します。

なかなか芽が出揃うのが難しい

場所によっては、全く芽が出揃わないところもあるし、ものすごく出るところもあるし、品種によってもち米は早かったり、バラつきが出ます。
原因は置き場が平らでなかったり、焼けてしまったり、風でやられてしまったりと、様々な理由があります。

4月17日 

今年は昨年に比べて、全体的に徒長苗も少なく、ずんぐりむっくり・しっかりしている。しかし、苗箱によって成長差が激しく、置き場所を変更してなるべく差が出ないように試みました。

天気が続けば、ハウスの中は30度を超えて、もうサウナ状態。
水やりもサウナの中でやっている気分で、苗も自分も整いました。
この水やりタイミングが結構難しく、あまり水をやりすぎてもいけないし、やらなさすぎても枯れちゃうし、絶妙なタイミングを探り探り…
でもきちんと観察していると、『水ほしいんですけどー』ってSOSを出しています。
それがこのような危篤状態。

ロール葉状態


葉がロール状になり、鉛筆みたいに尖ってきます。
苗の反抗期。
これをほっとくと枯れちゃうので、たっぷり水を上げることでまた普通の葉に戻ってくれます。

いい感じに大きく成長中


苗箱の裏まで根が張り始めた。

4月〜5月中頃まで、この育苗ハウスのお世話で、時間も取られてしまいますが、日々大きく成長していく苗をみていると、田植えが待ち遠しいです。
いよいよ今週末から田植えが始まります。

普通は代かきしたあと1週間ほどおいて、田植えをするのですが、私の場合は除草剤を使わないので、田植え3日前に最終代かきをします。
これは、1回目の代かきから10日間ほど置いて、雑草の芽を発芽させて、
2回目の代かきで芽をたたくためです。
普通はやらない方法なので、『田植えのときに浮き苗(苗が活着しないでながれてしまう)になっちゃうんじゃない?』と言われますが、昨年も同じ方法できちんと活着したので、今年もこの方法でチャレンジします。昨年と違うのは、さらに1日、代かきと田植えの期間を短くしたことです。(ちなみに地域によっては、田植えの朝に軽く代かきをして、午後から植え始めているところもあります。)

代かきやチェーン除草では、雑草の種や芽を浮かせたり、水面を濁らせ、雑草が発芽しづらい環境を作ることができます。田植え後、苗が活着するまで4日かかるので、それまでは初回のチェーン除草が入れません。なのでなるべく代かきと田植えの日数を短くしたいのです。

今年の除草がどこまでうまくいくのか、悪天候にも耐えられる苗が出来上がるかどうかも不安が募りますが、農家は毎年が1年生と言われるように、今年のお米づくりも色々学びにつなげていきたいです。