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2019年生まれのカードゲーム「オシバト」の話をする

キミは、「推し」を貫けるか!?
というキャッチコピーでお馴染みの対戦型トレーディングカードゲーム、「オシバト」。

…嘘です、馴染んでません。
でも私はこのゲームが大好きだから、馴染んでいないのが悔しくてこのnoteを書いています。
このnoteを読んで、少しでもオシバトの良さが伝わると嬉しいです。

「オシバト」の成り立ち

タイトルの通り、2019年に誕生したカードゲーム。販売元はあのavex management(以下、エイベックス)。そうです、浜崎あゆみとかDa-iCEとかが所属している、あの。
なんで芸能事務所がカードゲームかというと、実はこれ、エイベックス所属アイドルグループの販売促進の為の施策だったのです。
そのグループが「SUPER☆GiRLS」。
2010年にエイベックス初のアイドルグループとして結成、メンバーの加入・卒業を繰り返し2023年12月にデビュー13周年を迎えます。

そんなSUPER☆GiRLSが2019年6月に発売した22枚目のシングル、『ナツカレ★バケーション』のミュージックカードで突如出現したのが「オシバト」仕様。
(そもそもミュージックカードというものに馴染みがない方もいると思いますが、音楽をダウンロードできるコードが書いてあるカードです…プリペイドカードの音楽版だと思ってもらえればいいかと…)

「オシバト」のゲーム性

いや、アイドルのカードゲームなんて大したことないやろ!!!

…と思ったら大間違いです。
あまりに奥が深いゲームシステムのため、発売から4年経った今でも私は遊び尽くせていないと感じるくらいです。
全ての戦略を網羅するためには全60種類のカードを揃えることが必要であり、それ自体のハードルが非常に高いのですが、発売当時はカードのトレードなどでヲタク同士の交流のきっかけにもなったコンテンツでした。
(私自身、オシバト大会まで現場でヲタクと絡むのはほとんど避けていました(笑))
ちなみにとりあえずプレイしたい方には2023年11月の現在でもゲームパック(カード8枚+スリーブ8枚)が売られていることはお知らせしておきます…()
発売当初は数量限定でプレイマットが同梱されていたのですが、現在も付くのかは分かりません(笑)
ちなみに2019年の6月に発売し、同年10月には消費税の税率改正(8%→10%)があったため、それ以降は1,019円という半端な値段になってしまっています()
なお、ミュージックカード(オシバト仕様)は1枚1,200円(当時)だったので、カードを集めるという観点では圧倒的にゲームパックがオススメです(笑)

基本ルール

今更ですが2人用です。魂と魂のぶつかり合い。
カードとプレイマットはこちら!

長尾しおり Lv.2のカード
(ナツカレ★バケーション仕様)
プレイマット

めちゃくちゃざーっくり言うと、相手と同時にカードを出し合って勝敗を決めていくゲームです。ジャンケンのカードゲーム版みたいなイメージ。
ジャンケンの手の代わりにお互いにカードを出して勝負しますが、その1回の勝負を「ラウンド」と呼び、最大5ラウンド行います。

公式のルール動画があるのでそちらも貼っておきます。文字読むの苦手な方はこちらでどうぞ。
いや、そういう人はそもそもこのnote開いてないと思いますが(それはそう)。

(このチャンネルに1~5まで動画があります。)

デッキ

まず、60種類のカードから重複しない8枚を選びデッキを作る。
・60種類=(メンバー11名(発売当時)のソロ絵柄+集合絵柄)×レベル1~5

渡邉幸愛のレベル1~5
石橋蛍のレベル1~5

集合絵柄のレベル1~5
という形で60種類。

※「重複しない」というのは「同一メンバーの同一レベルがデッキに2枚以上存在しない」ということ。絵柄が違ってもメンバー名とレベルが同じものは1枚まで。
ex)坂林佳奈のレベル1のカードはデッキに1枚しか入れられない。

属性

属性は「星」「太陽」「月」の3種類で、ジャンケンのグーチョキパーのように3すくみになっている。星は太陽に強く、太陽は月に強く、月は星に強い。
(私たちの界隈では星は頂点が5個あるのでパー、太陽は丸いのでグー、月は三日月で頂点が2つなのでチョキ、としています。)

スキル

Lv.3は「チェイン」(全メンバー共通)、
Lv.4のスキルは「コール」「ブレイク」「バリア」「ミラー」の4種類(メンバーごとに異なる)、
Lv.5は「フラッシュ」(全メンバー共通)
というスキルを持っている。

チェイン:このカードを含め3連続同じメンバー名のカードを出していると、そのラウンドに勝利する。
なお、前2枚のカードのレベルの順番は問われない。
ex)石橋(太陽)3(チェイン発動)vs集合(星)5
→チェインが発動したため、属性やレベルを無視してこのラウンドに勝利する。
※この場合、直前2回のラウンドで石橋のカードを2枚出していない場合、チェインは発動しない(つまり、ラウンド1,2でチェインが発動することはなく、最短でもラウンド3での発動となる)。

コール:阿部(月)、石橋(太陽)、渡邉(星)のLv.4のスキル。
このスキルが発動された場合、相手は次のラウンドで出すカードのレベルを宣言しなくてはなりません。

ブレイク:門林(月)、石丸(太陽)、金澤(星)のLv.4のスキル。
このスキルが発動された場合、相手は手持ちのカードから1枚を選んで表にして捨てなければなりません。

バリア:松本(月)、井上(太陽)、集合(星)のLv.4のスキル。
Lv.3またはLv.4のスキルを無効化する。

ミラー:長尾(月)、坂林(太陽)、樋口(星)のLv.4のスキル。
ラウンドの勝敗を逆転する。
自分が勝利していた場合でも逆転して敗北になってしまうので要注意。
ex1)坂林(太陽)1 vs 長尾(月)4の場合
→本来なら属性の相性により坂林1の勝利だが、長尾4のミラーの効果によって勝敗が逆転し、長尾4の勝利となる。
ex2)樋口(星)4 vs 集合(星)2の場合
→本来ならばレベルの差により樋口4の勝利だが、樋口4のミラーの効果によって勝敗が逆転し集合2の勝利となる。
ex3)坂林(太陽)4 vs 長尾(月)4の場合
両者共にスキルがミラーであるため、「裏の裏は表」といった感じで元通りになり、属性の相性により坂林4の勝利となる。

フラッシュ:全メンバーのLv.5の効果。
全てのラウンドで同じメンバー名のカードを出した場合だけ発動し、そのゲームに勝利する。
チェインと同様に、前4枚のカードのレベルの順番は問われない。
※フラッシュだけは「ラウンド」ではなく「ゲーム」そのものの勝利となる。

遊び方

(これは強制ではないですが、始まる前にもう一度デッキの枚数を確認しておくと安心です。多かったら反則ですし、少なかったら損なので。)

①ラウンドを行う
8枚のデッキの中から1枚を裏返して置き、相手と同時に表にする。
(私たちの界隈(?)では「オシバト!」という掛け声で表にしていますが特に公式ルールではありません。)

②ラウンド勝敗条件に合わせてカードの向きを変える。勝った場合は縦向きのまま、負け・引き分けの場合は横向きにする。

【ラウンドの勝敗条件】
数字の小さいほうの条件から優先されていく。

1.「チェイン」
→チェインが発動された場合、そのラウンドに勝利する。なお、相手が「バリア」を発動している場合は無効化される。
お互いチェインを発動した場合は、2.属性の相性に基づいて勝敗を決める。

2.属性の相性
→「属性」の項の通り、星は太陽に強く、太陽は月に強く、月は星に強い。

3.レベル
→属性が同じだった場合(ジャンケンでいう「あいこ」の状態)、1〜5まであるレベルの大きい方が勝ちになる。
※あくまでも属性の優劣が優先されるので、星の1でも太陽の5に勝ちます。

「ミラー」があった場合、上記の条件で勝敗を判断した後、その勝敗を逆転させる。

※どのステップでも勝敗がつかない場合は引き分けとなる。

③コール、ブレイクが発動された場合、それぞれのアクションをとる。同時に発動された場合はアクションを同時に行う。

どちらも相手のデッキがどのような狙いで組まれているのかを推測したり、次のラウンドを有利に進めやすくなるスキルです。

④基本的にはラウンドを5回行い、先に3勝した方の勝利。
(どちらかが3勝したら終了なので最短3ラウンドです。)
「基本的には」と書いたのは当然、例外があるからです。

例外1)どちらも3勝していないが、勝利数に差がある場合(2勝1敗2分けなど)
→勝利数の多い方が勝利。

例外2)どちらかがフラッシュを発動した場合
→フラッシュを発動した方の勝利。
フラッシュを狙うということは同じメンバー(=同じ属性)のカードを出し続けることになってしまうので相手に読まれやすいですが、決めることができた時の快感は何にも代えがたいものがあります…!

例外3)お互いの勝利数が同じ(2勝2敗1分など)、もしくは両者共にフラッシュを発動した場合
→エクストラジャッジに入る。
エクストラジャッジ:1ラウンド目から両者のカードのレベルを比較し、早いラウンドでより若いレベルのカードを出していた方の勝利となる。
なお、エクストラジャッジでも勝敗が決まらなかった場合は引き分け(再試合)。

レベルの高いカードを出すと勝利する確率は上がるが、このルールがあるため安易にレベルの高いカードを序盤から出しづらくなっている。

まとめ

ルールを文字に起こすだけでえぐい文字数になってしまうオシバト。
ここに具体的な戦略などを加えたらビギナーが逃げる気がしたので(もう逃げてそう)今回はここまでにします!
次回の記事で、実際の対戦の画像を見ながら戦略や奥深さについて書こうと思います!

さあみんなも、レッツオシバト!!!!!!!!

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