トラウマ症状が久々に噴き出したときの、私の対処法


1.数年ぶりに、トラウマ症状が噴き出した…

今日は前の記事の続きを書くはずでした。
でも実は昨日、久々に調子を崩しかけました。

あるニュースがきっかけで、身体の感覚がおかしくなりました。トラウマ症状がバンバン出ていて、症状に飲み込まれていたときのようでした。

そのニュースと私の抱える記憶とのつながりは、よく分からぬまま…。
ただ人が尊重されず、その人を尊重しなかった人たちが何事もなく生きていくことへの悔しさみたいなもの。それが私の抱える何かとリンクしてしまったのではないかと思います。


1-1.神経が休まらない、「解離症状」など、身体が「究極の危険」モードに…

トラウマ症状全開になると、全身が「戦闘モード」になります。

昨日はまず、神経がひりひり休まらない状態になって、身体の表面がピリピリしてきました。
そして、いわゆる「解離症状」も出ました。家の中の見え方も普段と変わってしまって、目の前の現実と自分とが切り離されたような感覚になりました。
ちなみにフラッシュバック(トラウマ記憶が前触れなく鮮やかすぎる状態で思い出されること)は出ませんでした。これだけでもトラウマ治療を受けてよかったです。

(トラウマ治療で一番変わったのは、フラッシュバックに悩まされることがなくなったことです。治療前は記憶に翻弄されていたのが、私が記憶たちの元締めになれた感覚があります)


1-2.「解離症状」の何が困るのか

解離症状を説明するのは、難しいです。
まず、私の心身に何が起きているのか言葉にするのも難しいです。それに解離は痛い、苦しい、のような分かりやすい症状が出るわけでもない。

ただ、解離症状が出てしまうと、とにかく失敗しやすくなります。現実感が薄くなるので、日頃なんでもない作業が危険になるんです。
実際、私は解離で現実感が薄い状態で包丁を持ったとき、何度か怪我をしました。

そしてこの日も「ああ、この状態では包丁もったらいけないな」というのが自分で分かる。車の運転も、今は危ないなと…。

(トラウマ治療を経て、症状が減った以外に、自分の状態をモニタリングできるようになりました。トラウマを殲滅したのではなく、うまく付き合えるようになったのです)

ああこれ、今包丁持ったら確実に左手ケガするなと…。車運転するのは危ないというのも、昨日は自覚できました。


1-3.昼食は作らないことにしたけれど…

まず今は包丁を持たないことにしよう。昼食は買ってくることにしました。
でも夕方には子どもの用事で、車の運転をしなくてはいけません。なんとか症状を落ち着かせなければ…。そんなわけで私が使った対処法を今日はお伝えします。半分は自分用メモです。

よかったらお付き合いください。


2.私が行った、トラウマ治療が吹き出したときの対処

※私はトラウマ治療をある程度進めることができた身なので、すべての方に参考になるかは分かりかねますが…。

私、ただの当事者だし…でも自分用メモも兼ねて、一応書いてみますね。


2-1.とにかく、ゆっくり、あるく

解離や神経のピリピリが出たとき、状況が許せばまずやるのがこれです。昨日も外に出て、散歩をすることにしました。
私の中のポイントは、ゆっくり、足の裏で地面を感じながら歩くこと。

トラウマ症状全開になると、身体の感覚がふだんと違う感じになってしまいます。
私はそんなとき、じっくりじっくり外から感覚入力していきます。私の中で一番効果があったのは、足の裏の感覚でした。ゆっくりじんわり、足の裏に刺激を入れていきます。

私はこうしていると、感覚が少しずつ通常モードになっていきます。


2-2.あたたかいものを、ゆっくり飲む

トラウマ症状に限らず、あたたかいものってホッとしますよね。冷たいものと違って、少しずつ読むことになるのも良いのかもしれません。
トラウマへの対処って、「ゆっくり、じっくり」がポイントになるのかなと思います。


2-3.ほっとできる香りも効果あり

香りの力って、よくも悪くも強いですよね。
五感のなかでも嗅覚は、脳神経で脳に直結しています。

(トラウマを思い出させる香りもあるので、注意が必要ですが…余談ですが、あるトラウマ記憶で嗅覚だけでクリアに残っているものが私もありました。)

昨日の私を助けてくれたのは、ほうじ茶を煮出していたときの茶葉の香りでした。
たまたまX(Twitter)で、ほうじ茶ラテのレシピを知り、作っていたのです。

※レシピのサイトは、こちらです🎵


香りが鼻に届いたらほっとして、一気に緊張が緩みました。
香りって頭の中を切り替える力もあるよなと個人的には感じていて、ふだんも時々その力を使っています。

こうして、あれこれ試みているうちに、なんとかいつもの神経モードに戻ることができました。
(今日の話は、こうすれば必ず自力で戻れるという話ではありません。あくまでも1人の当事者の経験として、御覧いたまければと思います。)

ただ、すごく疲れて午後は眠ってしまいました。トラウマ症状が出ると、全身戦闘モードになりま。知らないうちに大量のエネルギーを使ってしまうんでしょうね。トラウマ症状を抱えながら生きている人は、生きてるだけですごく頑張ってるんだなと思います。


以上、ある日のトラウマ症状への対処でした。
工夫して生きている方も、たくさんいらっしゃるでしょうね。そんなことに思いを馳せつつ、今日はここまでに致します。


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