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理系大学院生がipad proを買った

月並みな話である。

今年から私は大学院生になったわけだが、このご時世外に出ることもできず、何より不便なのが論文を刷ることが出来ない。
もともと僕は紙とペン派であり、論文を読む場合もPCの画面やタブレットではなかなか頭に入ってこないので一々プリントアウトしてそれに注釈をつけたり逐次数式のフォロー、浮かんだ疑問などを書き込んでおき、それをもとに研究用のノートに書き殴って計算し直したり調べ直したりしていた。
だがこれをやるためには十分な量の計算用紙と、何よりもプリントアウトするための大量のトナーが必要である。今までは学校の備品だからと言って滅茶苦茶プリントアウトしていたが、家のものとなると話が変わってくる。結構高い。

ノートパソコンが壊れていたなどなどの他の要因もあるが、僕はipad proを購入することを決意した。これが思ったより良かったのでここに書き記しておきたいと思う。
また、ノートpcの代わりでもあるので少しばかり買い揃えるものが通常のipadユーザーとは異なる。そこらへんも紹介しておきたい。

買ったもの
2020 iPad Pro  11インチ128GB Wifiモデル
Apple Pencil
Niz keyboard (静電容量無接点方式の格安bluetoothキーボード)
USBドッグ

何が良かったか?
まず、よく言われることではあるが、apple pencilと論文を読む作業の相性が非常に良い。僕は英語がとても苦手なので一々英語の論文を読む場合、スマホやPCで逐一単語を調べたり、意味が取りづらかった場合はGoogle翻訳や、今流行のDeepLに文章の一部を突っ込んで読んでいる。
この作業をしながら、論文に直接書き込み……と言った作業がこのipad上で完結するのは大変嬉しい。正直論文を読みながら他のものをいじり出すと集中力を欠き、最悪進捗に影響する。ここらへんの問題が解決したのは大きい。
まぁそれでも若干脱線することはあるが、そもそもこの端末が実行できるマルチタスクはせいぜい2〜3個程度なので、それでも気が散って読めないならもうその日はダメな日なので諦めがつくと言うものである。

次に、外部Bluetoothキーボードである。
今回私は結構なお値段のするキーボードを買ったが、これでなくともお気に入りの外部キーボードを使うのが良いだろう。
なぜかと言うと、純正のsmart keyboard folio(ケースにキーボードがついてる奴)は、正直打ちづらい。その上タブレットとして使用するときにキーボード部分が非常に邪魔になるので、結局別のキーボードのついてないケースを購入することになると思われる。僕のような論文を読むときに使おうと思っていたり、イラストを書くのに使おうと思っている人は、おそらくキーボード昨日のついてないケースに、ワイヤレスキーボードを組み合わせるのが良い。
邪魔なときは机の上からどかして紙や参考書とipadだけにしたり、ごろ寝しながら使うこともできる。ちなみにこの文章も今でごろ寝しながらipadで打っているが特に問題がない。

僕はこのキーボードでPCの入力もまかない、Twitterを携帯でやるときはそちらにも切り替え…と言う作業をするために複数ペアリングできる&打ち心地が良くて機能が多いものということでこのキーボードを選択した。こちらのレビューもまた今度やると思う。

次にUSBドッグである。
PCとしても使う以上、USBメモリやマウスが必要になることもあるだろう。
なんならプレゼンをするにあたってHDMIで外部出力しつつレーザーポインタをUSB接続するなんて展開もあり得る。
これを見越してUSBポート3つとHDMI出力のあるタイプのハブを購入した。
使い心地に関してはまだプレゼンの機会等はないので断言はできないが、USBに関しては有効活用できている。
このUSBポートにIOS対応のオーディオインターフェースを接続すれば、ギターをこのipadに入力し、標準で装備されているGaragebandやカメラで自分の演奏を軽く録音、加工することも可能なのだ。
(まぁ僕がもっていたエフェクターもオーディオインターフェースもIOS未対応だったんでここは推測に過ぎない)
まぁ、ipad非対応であったとしてもUSB給電はできるので、ipadとエフェクター、ミニスピーカー等で比較的コンパクトな練習環境は構成することができる。

プログラミング
別に恐らく普通のipadでもできることではあるが、SSH接続で自分のPCのteminalに繋いで作業したりできる。
若干見込み違いだったのはJupyterLabが動かなかったことくらいか。
それでも作業環境としては十分であり、キーボードもきちんとしたものを選んだことがここで生きてきて、無いキーがあって困ると言ったことが無い。

リモートデスクトップ
メモリ量が十分だからか、そこまで遅延があるわけでもなく、困らない。
有り体に言えば居間でデスクトップPCに触れるし、布団の中からPCをいじれる。楽しい。

Twitter
快適である

グラブル
Apple pencilと処理速度のおかげか幾分かやりやすい。

3Dゲー
重いことで有名な崩壊3rdを初めてみたが、なんの問題もなく、恐らく最高画質で描画できているしサクサク動作する。デレステ始めとする3Dモデルが多用されるゲームも問題なく動くだろう。

問題点
IOSと自宅のルーターとの相性問題なのか、ちょくちょくインターネット接続が切れる。ご時世的な問題もあり得るのであれだが、Simを入れるタイプを購入した方が良かったかもしれない。

Bluetoothイヤフォンの取り合い問題
スマホでもipadでもBluetoothイヤフォンを使う場合、同じイヤフォンだと接続で混線のような現象が起き、パッと使いたい方に切り替えることができない。
僕が使っているのはSonyのwf-1000XM3なのだが、これから買う人はそれぞれのデバイスで専用のものを購入するか、簡単にペアリング先を変更できるヘッドフォンを購入するといいかもしれない。

これくらいだろうか。

普通のipadじゃダメなの?と言う意見もあると思われるが、なんやかんや論文は重く、その上にストレスなく書き込むにはある程度の処理速度が必要になってくるだろう。実際昔持っていたAndroid端末ではメモを取るにしてもレイテンシーが酷くてスタイラスは使えたものではなく、pdf形式の教科書の類を表示するのも一苦労だった。十分な処理速度を持った機材を購入することをお勧めする。



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