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テレワーク疲れした貴方に観てもらいたい映画2本

テレワークが始まって、もうそろそろ1年が経過するだろうか。
満員電車に揺られて1時間30分、通勤していた頃は「在宅ワーク」なんて言葉に淡い憧れを抱いていたものの、いざやってみると「なかなか大変だな」と思い知らされる。
自分だけで完結する「作業」レベルであれば在宅ワークも悪くないが、チームワークを要する業務に関しては、事の他、物理的に相手が「そこにいない」事の障壁を痛切に感じるものである。

そんなテレワーク疲れしている人に観てもらいたい映画は、下の2本である。

「ダイハード」
「インナースペース」


ダイハードは言わずも知れた、アクション映画の金字塔であるが、インナースペースは聞き慣れない人も多いのではないだろうか。

インナースペースは1987年に封切りされた、スティーブン・スピルバーグ製作総指揮のSF映画だ。あまり聞き慣れない映画であるが、スピルバーグの隠れた名作である。

ストーリーはというと、宇宙船の様なポッドとそのパイロットを小型化し、注射器で人体に入り込む、という話。まあ、あくまでざっくりではあるが、もともとは試作段階でウザキの体内には入り込むはずが、産業スパイの急襲により、研究の指揮を執っていた主任が命からがらその注射器を片手に研究所を脱出。ショッピングモールで殺し屋に見つかり、行き場が無い事を悟ったその研究者は、偶然そこに居合わせた冴えない男に注射してポッドを注入させるのだが、、、という話。

この映画、何故、「テレワーク疲れに」なのかというと、ポッドにいるパイロットとたまたま注射器を打たれてしまった冴えない男との、リモートでの友情ストーリーが良い。まあパイロットは小型化してその男の体内に入ってしまっているので、リモートどころではないのだが、まず鼓膜にポッドからチューナーのようなものを取り付け、会話でのコミニケーションが始まり、冴えない男は悪魔が乗り移ったと信じ込む。そこから、命が狙われていること、パイロットの男が体内に入り込んでいる事を理解させ、解決に向けてのリモート?での共同作業が始まるのだが、殺し屋は来るわ、ポッド内の酸素は切れていくわで緊迫した展開が続く映画だ。

さて、次にダイハードである。金曜ロードショーなどで一度は目にした事がある人も多いと思うが、「何故リモート疲れに?」かというと、この話の中にパウエルという黒人巡査が登場する。主人公のニューヨークの刑事がたまたま居合わせたロスのナカトミビルでのテロ(強盗?)の通報を受け、近くにいた、この黒人巡査が見廻りにいくのだが、ビルは静粛そのもの、何の変わりもない。帰りかける巡査に、主人公が機転を効かせ、事の重大さを伝えるのだが、ここから、ダイハードでもリモートでの共同作業が始まる。なかなか警察が踏み込めないビルの内部にいる主人公とこの巡査は、トランシーバーを介して、情報を伝え合うのだが、ふとした時のプライベートに踏み込んだ会話など、2人の絆がリモートで徐々に深まって行く様子が見事に描かれている。

さて、これは若干ネタバレになってしまうが、この二つの映画、どちらもハッピーエンドなので、リモートでの共同作業ののち、どちらも2人は対面を果たす。リモートで問題解決まで導いた二人の顔には、何とも言えない絆を感じさせてくれるし、やり切った充足感を観ている側にも与えてくれる。

いつか来る同僚との再会を胸に、テレワーク疲れした貴方には、是非、この2本を観て頂きたい。

(おわり)

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