アダルトチルドレン②

もうすぐゴールデンウイークですね。
お風呂のそうじでもしようかな。

今日は 前回の記事で書いたアダルトチルドレンについて、自分探しイズムさんの本から得た知識を踏まえた 私の育った環境について書いていこうと思います。

私は幼い頃から、家族に気を遣うことが当たり前だと思っていました。
本音で話すこと、負の感情をぶつけることもありませんでした。
そして それを子どもにさせてあげられる家族ではありませんでしたね。

威厳と圧がすごい祖父、
アスペルガー傾向で家に他人が来るのを嫌がるコミュ力が低い祖母、
祖母のアスペ傾向を受け継ぎ、自分の感情コントロールができず怒ると物に当たる父、
そんな困ったメンツをまとめあげる献身的な母、
という3世帯の家でした。
兄弟もいます。


学歴主義で「あの学校はレベルが低い」「あんな学校に行くようじゃダメだ」とよく言っていた祖父

孫たちが楽しそうにご飯の時間にお話ししていると、嫌味っぽく「よく喋るねえ」と言ってくる祖母

気に入らないことがあると壁やドアを蹴り、家族旅行でも少しでも渋滞したり道に迷うと舌打ちして、地図を持ってくるのを忘れた母に「バカ!」と怒鳴っていた父


大人になって振り返ってみると、子どもたちが本当に可哀想だなって思う環境ですね。
でも子ども心にはそんなことわかりませんでした。
比較対象の環境を知らないんですから。

そして子どもは、こんな親、家族でも、愛そうとしてしまうんですよね。大好きなんです。


そうしなければ生き残れないから。1人の力では生きていけないから。
だから、親(保護者)への憎しみは抑圧されます。そしてそれは自分に向かってしまいます。

この「憎しみを抑圧する」というのも、人生を地獄にする思考回路の1つですね。


悲しかった、怖かった、自分の気持ちを聞いて欲しかった、怒らないで欲しかった、もっと優しい家族がよかった

そう思ったのに、この環境で生き延びるため、見なかったことに 無かったことにした自分の本当の気持ち、感情は、凍結保存されて、自分の無意識領域にどんどんたまっていきます。

感情は、きちんとそれを感じてあげないと消えない という性質を持っているそうです。
だから 忘れたように思えても、自分の中に必ず残っているのです。

自分の心の声を無視してきた数が多ければ多いほど、無意識に負の感情が溜まっているほど、大人になってから 心を病んでしまうようです。


そんな感じで、祖父、祖母、父には常に気を遣っていました。そして、こんな人たちの中にいる 大好きな大好きなお母さんがかわいそうでした。

父は祖父が立ち上げた会社の社長をしていて激務だったので、家事の分担はなく、全て母がやっていました。
だから私は 大好きなお母さんを助けるために、かなり小さい頃からお手伝いをしていました。


こうした状況を今振り返ると、
自分の本性を出すことができない心理的安全性の無い環境の中で、

本来であれば 大人が子どもの心を理解して気遣うはずのところを、
心が成長していない大人たちに対して 子どもが気を遣い、家事をする親子逆転が起き、
アダルトチルドレンの思考回路ができあがったのだと思います。


私の自己肯定感が低いのは、
脳の思考回路が固まる時期に、
家庭の中において最優先の存在として扱われていなかったからです。

大人たちは 自分の心、体裁を優先していたんですね。無意識ですけど。

大好きだと思っていたお母さんも、
大人なんだから 自分でその環境を選んでいたわけです。
そして 子どもたちが萎縮して怯えていることに気づいてくれなかった。
本来ワガママな存在である子どもが、自分の言いたいことを押し殺して気を遣い、お手伝いを率先してやってくれる姿に疑問を持たなかった。

あと、父と母の組み合わせは、
子どもに無関心な父、過保護な共依存タイプの母、という、
子どもが引きこもりになりやすいと言われている典型的なパターンです。

実際、兄弟は引きこもりになってしまっています。

私が唯一、心の支え 家庭の暖かさだと思っていた母の愛も、本当に愛だったのか 母の不安 心配から生まれた共依存だったのか、今はまだよくわからない状態です。


以上が 私がアダルトチルドレンになった家庭環境でした。

暴力があったわけでもないし、裕福な家庭だったので、恵まれてると思わなくてはならないのかもしれないのですが、
生きづらさ、不安障害に今も悩み 苦しんでいます。

あと 最後にお伝えしたいのは、家族に対する悲しさと憎しみの葛藤です。

カウンセリングを受け続け、子どもを優先せず、大人の都合を優先させてきた両親に対して、最近やっと 怒りや憎しみを持つことができるようになりました。

でも 同時に、楽しかった記憶や 愛してくれた記憶もあるのです。

以前別の記事にも登場しましたが、
Shrink〜精神科医ヨワイ〜
という漫画で、アルコール依存症で家族を破壊した父親に対して
息子が見捨てられず苦しんでいるシーンで

「先生 教えてください
 どうしてこんなに苦しいのか
 どうしてこんなに心が揺さぶられるのか
 ただ血がつながっているだけで
 たかが親だというだけで」

と息子が聞くと、弱井先生は

「365日 24時間 
 ひどい親だったわけではないから
 だから子供は苦しいんです
 優しかった思い出が胸を締め付けるから」

と答えます。
本当にこれなんです。
だから 悲しいんです。

アダルトチルドレンにされた過程の中にも、本当の愛が混ざっているから、
憎しみだけではいられないんです。

この葛藤に対して 私はどう考えればいいのか、正直今もわかりません。

ゆっくり時間をかけて、自分なりの答えを見つけていきたいと思います。


長くなってしまいましたが、今回はここまでにしようと思います。
ひとつずつ 明るい未来へ 幸せな人生へ進んでいけるといいですね。

次回は、アダルトチルドレンの人生がなぜ辛いのか そこからどうやって脱出すればいいのかを 私なりにまとめていきたいと思います。


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