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盲目、目覚め、盲目、暗転。

人間の良いところ悪いところというのは、色々と付き合いが長くなると、いやでも見えてくるもの。

一緒にいて楽しいときもあれば、
家事がズボラで腹立たしくなるときもある。
そうかと思えば心無い言葉を選んでしまう自分。

共存というのはなかなか難しいなとつくづく思う。
恋や愛、期待は人を盲目にする。
だから一度部屋の明かりを落とす。

何も見えなくなる。
一度何も考えない瞬間を作る。
取り繕わず、偽善も行わず、ただ暗い部屋の中、自分だけがそこにいることを改めて感じる。

この人が自分にとって何であるか。
部屋の中が散らかっていようが、食器がそのままだろうが、ゴミをゴミ箱に捨てなかろうが、
部屋の明かりを落とす。
すると、人物個人が見られるのかもしれない。

なぜ眼の前の問題にこれほどまで固執するのだろう。私がおかしいのだろうか?

暗がりの中、性別だけになる獣もあれば、高いびきを決め込む猛獣もいる。

もっと文化的であるべきではないか?

不意に私はいつものような感情を呼び起こす。
暗がりに慣れた目が散らかった問題に焦点を合わせてしまう。

気に食わないという感情だけを持ち出したら、きっと私は感情のケダモノだ。

本当に私達が人間であるなら、言葉を持って語り合うべきなのだろう。

「けだもの」はいびきをかいている。
腹を割って、その中に小言をいくつも詰め込んでやろうか。

美味しいご飯を食べます。