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短編『何も気にならなくなる薬』その31

「水飲み健康法」とやら。
正直な所、疑ってはいる。
取り組み始めたのも一週間くらい前なので、すぐに効果が出たことといえば、トイレが近くなったことくらい。
健康法と聞くとどことなく胡散臭く感じるのは、そういった怪しい物事が世の中に多く出回っているからなのだろう。

単純に具合の良し悪しもあるが、他に上げるとすれば、汗をかいたときにどことなくサラサラしているような気もするし、
タンが良く絡む方であったが、最近はそのようすがあまりない。
こうやって結果を並べるとそれっぽく聞こえてしまうのだから、健康法の類は怖い。

さらに怖いのは、精神的な問題を、独学の健康法で解決しようとする人だ。
いわゆる精神論。
その気になれば何でもできるが、その気になりたくないときだってある。
この手の精神論者はどうにも人の上に立って、相手を支配したくなる。思い通りにいかないと癇癪を起こす子供と変わりない。

好奇心は子供の頃のまま持ち続けたいものではあるが、癇癪は自制できるようになりたいものだ。

それはそうと、水を買おうとすると、2リットルよりも1リットルの方が値段が高いことがある。
あれは不思議だ。


「電気代をどうにかしよう」
という記事が良く出回っているが、
その記事を見るのもまた、電気代がかかっているのはこれいかに。
命に関わるエアコンはつけ、命に関わらない、部屋の明かり、なんとなく眺めているスマホの画面を消せばよいのではないか?
灯台下暗しというか、目の前が明る過ぎて、明るいことを忘れてしまったのだろうか。





美味しいご飯を食べます。