朗読「同情の入れ物」

「同情の入れ物」なんて冷たい表現かもしれない。けれども動物の感情は人間の言葉で表現されるわけではないから、どこまで行っても人間の憶測の域を出ることはない。

そんなふうに思ったからこの文章を書いた。

自分もペンギンの映像や動画、写真などをみて、このペンギンはこんなことを考えているに違いない。と想像をふくらませる。

でも、気分のいいとき悪いとき、その時々でその動物、ましてや人間相手ですら感情を予測する内容は変化してしまう。

他人は自分の感情の鏡だ。

自分が怒って接すれば、相手も怒る。

自分が愛を持って接すれば、相手も愛してくれる。

もちろんそうでない場合もある。

動物もそう。余計なお節介であるときがほとんどだ。良かれと思って撫で回しても逃げるときがある。

だから相手に対して過度な期待はするべきではない。

彼らは自分とは違う生き物で、自分の感情を押し付けていい存在ではない。


美味しいご飯を食べます。