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葛根湯(かっこんとう)

漢方薬にどんな生薬が入っているかシリーズです。
今回は「葛根湯」、おなじみですね。
有名な漢方薬で、ドリンク剤に配合されていたり、エキス剤もドラッグストアで買うことができます。

葛根湯は、「風邪のひきはじめ」に使います。
ぞくっと寒気がして、熱が出るのかな?という段階です。
「汗をかいていない」というのもポイントです。
首の後ろがこわばっているような、そんな時は葛根湯です。
入っている生薬は・・・
〇葛根(かっこん)→葛の根っこです。くず湯のくずですね。発汗させたり下痢にも効果あり。
〇麻黄(まおう)→マオウ科の植物の茎です。発汗、鎮痛、咳やむくみも取り去ってくれます。
〇桂枝(けいし)→シナモン。温め。
〇芍薬(しゃくやく)→きれいな花を咲かせる植物の根。筋肉の痛みやけいれんを止めてくれます。
〇甘草(かんぞう)→マメ科の植物の根。甘いです。お腹を整え、コリにも効きます。
〇大棗(たいそう)→なつめ。お腹のパワーを補い、元気を出します。
〇生姜(しょうきょう)→しょうが。お腹を温めます。

漢方薬はこのような生薬を配合することで、それぞれの働きを助けたり強すぎる効き目を抑えたりし合っています。
チームプレーです。

風邪が長引いている場合は葛根湯の出番はありません
あくまでも風邪の初期に使いましょう。
肩こりやじんましんにも効果があるようですが、長い間飲む漢方薬ではありません。