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2024.06.20 ストリートスナップ 新宿

最近は奥行きや立体感を無くして画面を平らに見せる撮り方に活路を見出している。本来ならば、写真はペラペラでフラットな存在だから、奥行きや立体感を活かしてリアルに見せるのがセオリーだけれど、あえてのっぺりとさせることで現実味が消え、妙な不気味感を誘う。そもそも奥行きなり立体感なりはレンズの産物であり、レンズによって撮られた写真はドラマチックなだけに飽きやすい。

そして、中望遠レンズや望遠レンズが生み出す圧縮効果を狙って画面をフラットに見せる行為は安易でしかない。撮りたい被写体があるならば寄って撮るのがフォトグラファーのやることである。まあ、動物とかスポーツを撮りたい場合はこの限りでないけれど、その場合の圧縮効果は補助の役割しか持たないため、やはり狙って画面をフラットにする手段としては適切ではない。僕は35mmの単焦点レンズのみでやっている。そのためパースペクティブの処理が本当に難しい。しかし、難しいからこそ工夫やアイディアが浮かぶので、どんと来いって感じである。


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