古今集 巻四 秋歌上 215番
是貞のみこの家の歌合の歌
よみ人しらず
おく山に紅葉ふみわけなく鹿のこゑきく時ぞ秋はかなしき
是貞親王の家の歌合の歌
よみ人しらず
山の奥で紅葉をふみわけて鳴く鹿の声を遠く聞く時こそまさに秋で、秋は本当にもの悲しいものだ
百人一首にも取られていて、猿丸太夫の歌ということになっています。猿丸太夫のことはよくわかっていないそうです。猿丸太夫をお祀りする神社が京都の宇治田原町と金沢市の笠舞にあります。地方官だったのか金沢に滞在していたことがあり、猿丸太夫のかぶっていた笠が風で飛んだので笠舞という地名になったと伝えられ、宇治田原の方は猿丸大夫のお墓があったところに神社を作ったそうです。
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