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古今集巻第十六 哀傷歌 840番

ははがおもひにてよめる

凡河内みつね

神無月時雨にぬるるもみぢばはただわび人のたもとなりけり

母の喪に服して詠んだ歌
凡河内躬恒
神無月十一月の時雨に濡れる紅葉の葉は、まさに嘆いているわたしの袂のように濡れている

「思ひ」は、思うことの他に、喪に服すると言う意味があります。
「わび人」は、悲しんでいる人、ここでは本人です。
袖や袂(たもと)を濡らすのは、涙を流して泣いているという意味です。

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