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古今集巻第十五 恋歌五 823番

題しらず

平貞文

秋風の吹きうらがへす葛の葉のうらみても猶うらめしきかな

題知らず
平貞文
秋風が吹いて裏返る葛の葉が次々と裏を見せる様子のように、恨んでも恨んでもそれでも猶恨めしい

上の句は「うらみても」に掛かる序詞です。
沢山の葛(くず)の葉が、秋風に吹かれて白い裏側を次々と見せる「裏見」を「恨み」に例えています。
三度も「うら」が出てきて、言葉の調子は良いですが、内容は怖くなるほど強く恨んでいる表現です。
「平貞文」は「たいらのさだふん、たいらのさだふみ」と読むそうです。

#古今集 , #恋歌五 , #平貞文 , #秋風 , #葛 , #恨み , #裏見

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ちのみゆき
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