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古今集 巻三 夏歌 142番

音羽山をこえける時に、郭公のなくをききてよめる

きのとものり

おとは山けさこえくれば郭公こずゑはるかに今ぞなくなる

音羽山を越えた時にほととぎすの鳴くのを聞いて詠んだ歌
紀友則
音羽山を今朝越えて来たところ、ほととぎすが梢のはるか向こうで、まさに今鳴いたようだ

 ほととぎすの声をその年に初めて聞くと、夏が来たんだなと思ったそうです。夏とは旧暦の4月、今なら5月です。
 音羽山は都の東の清水寺の裏山です(または京都の山科と滋賀県の大津の間の山です)。

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